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Multi Drummerのひろいです。
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ここ最近の自身のセッティングに、キャノンタムをセットすることがレギュラー入りしています。
あまり持ち込む機材を多くしたくないたいうこともあって、セットしているのは1つだけですがハイハットスタンドを利用していますので別途スタンドは持ち込んでいません。
キャノンタムの特徴や僕がセッティングしている方法については、下の記事に書いてあります。
5種のヘッドを張り比べ
キャノンタムを使う頻度が増えたこともあり、より自分の納得した音にするためにヘッドも何が良いかを検証しようと思いました。
キャノンタムを購入したのはだいぶ前ですが、当時はタイコ類のチューニングについてもよく分かっていませんでしたし、それゆえに積極的に機材をいじるということもしていませんでした。
その辺のスキルがあれば、買ってすぐにヘッドの検証なんかもしていでしょう。
ここ数年は基本的にシンプルなセッティングをすることが多く、キャノンタムを使うこともほとんどなかったので、時を超えてようやくキャノンタムに本当の意味でしっかりと触れることができます。
ということで、今回は5種のヘッドの検証をしたことについて書きたいと思います。
試したヘッドはREMO社の
・クリアアンバサダー
・クリアエンペラー
・CSクリア
・コーテッドアンバサダー
・コーテッドエンペラー
の5種となります。
クリアアンバサダーを張ってみると
まずは王道ヘッドの1つのクリアアンバサダーです。
このヘッドは購入した初期の状態から張られていたヘッドでして、以前から使用していたヘッドです。
クリアらしい明るい音と、アンバサダーというスタンダードな厚みのおかけでヘッド自体の鳴りも良いです。
シングルヘッドのタムらしい歯切れの良さはありつつも、しっかり音の余韻も感じることがでます。
バランスの良さと一般的にイメージするキャノンタムの音として鳴る印象でした。
ローピッチ〜ハイピッチまで、どのピッチでもバランスの良さがある印象です。
しかし、ハイピッチにした場合はいくらか音に鋭さが加わるので、キャノンタムらしい太めな丸みのある印象は薄れます。
しっとりとした感じよりも、カラカラとした乾いた感じの印象が強くなりますね。
もちろん、これも好みなので「ミディアム〜ミディアムローぐらいでキャノンタムらしさを出す」でも良いですし、「ハイピッチめにして、あえて鋭さや乾いた感じを出す」でも、どちらでも好きな感じにすれば良いと思います。
クリアエンペラーを張ってみると
アンバサダーが1プライでスタンダードな厚みであったのに対して、2重構造の2プライで厚みのあるエンペラー。
そのクリアバージョンがクリアエンペラーです。
張ってみた一番初めの印象としては「予想以上に鳴らね〜」でした。
しかし、色々と試してみるとクリアエンペラーは今回試した5種類のヘッドの中で、鳴りが良いと感じるピッチと鳴りが悪いと感じるピッチがあると感じました。
僕は基本的に打面を叩いた時のアタックに関しては、ミディアム〜ミディアムハイくらいが好みです。
音程的にも使うヘッドにもよりますが、ミディアム〜ミディアムハイくらいが多いですね。
同じ張り具合でもヘッドの種類によって聴こえ方は全然変わります。
僕はアンバサダー系のヘッドが好きで使うことが多いのですが、いつも通りな感じで僕の好みのアタック感でキャノンタムにクリアエンペラーを張ると、思った以上に鳴らないしピッチも高くならない。
ボトム側にもヘッドを張るスネアや通常のタムの場合は、ボトムヘッドやシェルもシングルヘッドタムに比べて鳴るのでそれほど感じませんでしたが、シングルヘッドとなると聴こえ方が変わるようです。
むしろこれが本来のヘッド単体の特徴や鳴りということですね。
もちろん、ボトムヘッドを張ることによってトップ側のヘッドの効果も変わってくるので、状況や仕様のトータルのサウンドで判断すれば良いわけですがね。
今回の場合のメインの判断基準は、ボトムヘッドがない状態での打面ヘッドの鳴りとそれに伴うシェルの鳴りです。(細かいことを言うとフープやラグ等のその他のパーツの影響も関係していますが)
いつものアンバサダーで張るくらいのアタック感の張り具合だと、ヘッドの鳴りを活かせないと感じたので、いつもよりローピッチよりといつもよりハイピッチよりで試してみました。
すると、これならば良い感じ!とどちらもなりました。
これも好みですが、ローピッチにするとパーカッシヴではあるもののかなり太い音になります。
逆にハイピッチにするとアタックが強調され輪郭がハッキリしつつも、アンバサダーのような高音にならないので適度な太さも兼ね備えた感じになります。
クリアエンペラーは「結構張ってるけど大丈夫かな?」とか「これ結構ローピッチだけど良いのか?」と思うくらいの、いくらか思い切った感じに張ると良さがでると感じました。
ま〜、思い切ると言っても度合いがありますけどね。
CSクリアを張ってみると
まずCSクリアについてですが、クリアアンバサダーと同じく10milの1プライヘッドの中央に5milのブラックドットを貼り付けたヘッドです。
ベースとなるヘッドの厚みはクリアアンバサダーと同じなので、単純にクリアアンバサダーにブラックドットを付けただけなのか、プライ数や厚みは同じでも微妙に何かが違うのかは分かりませんが、プライ数や厚みが全く同じなのでクリアアンバサダーにブラックドットを張り付けたと考えて良いかと思います。
叩いてみた印象は、クリアアンバサダーの持っているヘッドの伸びやかな余韻を少しカットしてし、その分アタック感を出した感じですね。
適度な余韻と適度なアタック感を得られて、バランスの良さを感じます。
このヘッドもキャノンタムを使っている人に多く使われていることが納得できます。
ただ、中央のブラックドットを叩いた時の音とそれ以外の部分を叩いた時の音は、よく聴いてみると違うので叩いた時の音の違いが生まれます。
毎回中央のブラックドットを叩ければ音色は同じになりますが、ただでさえキャノンタムの口径は6インチと小さく、それに伴って中央のブラックドットもかなり小さいので毎回確実に叩くのはかなり難しいです。
その音色の違いをそこまで気にしないのならばとてもバランスの良いヘッドですが、音色の違いが気になるという人はショットの正確性をあげる必要があります。
これは実際に叩いて、その違いが気にるかとどうかを自分の耳で聴いて判断した方が良いですね。
コーテッドアンバサダーを張ってみると
キャノンタムにはあまりコーテッド系のヘッドを張っている人は見かけないかもしれませんが、何かヘッドを試す時は王道のものは基本的に試しておきたいという性格なもので試しました。
ちなみに、スネアならばコーテッドアンバサダーとエンペラー、加えてそのスネアで試してみたかったり気になっているヘッドがあればプラスαとしてそのヘッドも試してみるので、合計2〜4種類くらいのヘッドを試します。
タム系ならばこれにクリアアンバサダーとエンペラーも加えるので、4〜6種類のヘッドを試します。
そんなわけでコーテッドアンバサダーを張ってみた感想ですが、キャノンタムの音としてイメージしている音よりもいくらか胴の余韻が強調された感じがしました。
厚さがアンバサダーということで、音の成分のバランスの良さはありますが、各成分の比率を考えるとクリア系のヘッドよりも胴の鳴りが良くなります。
僕の使っているキャノンタムはアルミ製なので、アルミの金属的な感じが出てくる感じです。
クリア系のヘッドはヘッドの鳴りやアタック感の割合が高くなる印象でしたが、それとは違った感じになります。
一般的なキャノンタムの音をイメージしている人には「あれ?なんか違くないかな?」となるでしょう。
少しティンバレスっぽい感じになるので、そういった要素も欲しい人にはキャノンタムらしさとティンバレス感が適度に合わさった感じになるので、違ったテイストを少しだけ加えることができます。
コーテッドエンペラーを張ってみると
僕の張る前の予想としては、コーテッドのヘッドが好きなことと普段はアンバサダーが好みですが、口径が小さいのでいくらかパワー感とヘッドの耐久性が欲しかったので、このコーテッドエンペラーが本命でした。
しかし、実際に張って使ってみると、前の項目で紹介したコーテッドアンバサダーと同じように胴鳴りが強調され、しかもコーテッドアンバサダーよりもその強調の度合いが高かったです。
あまりにも一般的なクリア系のヘッドを張った時の音の印象とは違い、「これはどうなんだろうか・・・」という感じになりました。
あえてキャノンタムらしくない音にするのも面白いと思いましたし、それとは逆にキャノンタムらしさはやっぱりほしいなとも思いました。
キャノンタムとしてはかなり胴鳴りの余韻が長くなりシェルの金属成分が強調されるので、前の項目で書いたようにティンバレスっぽい音にしたかったら良いでしょう。
5種を比較して何を選んだか?
最終的にどのヘッドをメインに使っていくかを決めるというのも目的の1つでしたので、様々なピッチでチューニングを試したり、使うシチュエーションなんかを考えながら現状のメインを選びました。
そして、現状のキャノンタムのメインヘッドはクリアエンペラーにしました。
最初は「鳴らね〜」という印象でしたが、張り具合を調整するにつれてそこは特に気にならなくなりました。
僕はキャノンタムをセットする同じ位置にロートタムもセットするという使い分けをしているので、その使い分けという点も判断の基準に入ってきます。
ロートタムは軽やかさを重視したかったので現状クリアアンバサダーを張っていまして、それとは逆にキャノンタムは太さが欲しかったということがあります。
太さと考えるとコーテッドエンペラーでも良かったんですが、余韻が長くなるために音のイメージとして広がりが出るので、広がりのある音というよりも締まった太い音にしたかったということもあります。
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とにかく自分で試してみることが大切
このようにあ〜でもないこ〜でもないと色々と試してみましたが、人それぞれ好みや音に対する印象というのは違います。
ですので、自分の耳で聴いて数種類のヘッドを自分で試していくということが大切です。
よく使うフレーズやジャンルなど使い方も人それぞれですので、何が合うかの答えは自分の中にしかないのです。
ヘッドをたくさん試すというのは、お金も時間も労力もかかりますが、自分の納得した音にするというのはそういった手間をかける必要があるんです。
口径が小さければそれだけヘッドの料金も安いですが、それでも色々と用意するとお金はかかります。
サウンドハウスさんはヘッドもかなり安く売られているので、キャノンタムに限らずヘッドをたくさん購入しようと思った時は便利ですよ。
格安楽器通販サイトのサウンドハウス
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