「スティック振る前にまずは構える!基本の構え(フォーム)について」完全初心者向けドラム講座 #5

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Multi Drummerのひろいです。

 

前回の記事では、スティックの握り方(グリップの作り方)について解説しました。

「とりあえずこう握っちゃって! スティックの持ち方」完全初心者向けドラム講座#4

 

スティックを正しく握れるようになったら次は何をするでしょうか?

もちろん、いきなりスティックを振ってみることもできますが、その前に重要なことがあります。

それは、「構え」です。

叩き始める前の「基本フォーム」と言うこともできます。

 

スティックがしっかり握れていても、この構えがめちゃくちゃだとその後に続くスティックを振るという動作が思うようにいかなくなりますし、おかしなフォームが身に付いてしまいます。

そうならないためにも、スティックを実際に振ってみる前にしっかりと押さえておくべき2大要素、「握り方」と「構え」の今回は「構え」について解説していきます。

ここまでくればあとは実際にスティックを振ることができますよ。

変なクセをつけないためにも、しっかりとポイントを押さえていってください。

 

6つのステップを踏めばキレイな基本フォームを獲得できる

今回の「構え(基本フォーム)」についてのポイントは6つあります。

①「手の位置(向き)」

②「手首の角度」

③「脇の開き具合」

④「二の腕の位置」

⑤「スティックの開き具合」

⑥「姿勢」

これらの6項目を順番に解説していきます。

1つ1つポイントを押さえていくことで、自然とキレイな基本フォームを得ることができるわけです。

※今回解説していく内容は、前回に紹介したスティックの握り方を前提としています。

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6ステップに入る前の準備「グリップを作る」

今回紹介する6つのステップに入る前の準備段階があります。

それは、前回解説した握り方でスティックを握るということです。

せっかく前回にグリップの作り方を覚えたのに、そこがめちゃくちゃになっていては意味がありませんからね。

「あれ?どうだっけ?」とど忘れしてしまった人は、下のリンクからもう一度確認してみてください。

「とりあえずこう握っちゃって! スティックの持ち方」完全初心者向けドラム講座#4

 

ステップ1「手の位置はどうするか?」

では、しっかりと前回解説したグリップでスティックも握れたということで、本題となる6ステップの1つ目「手の位置(向き)はどうするか?」について解説していきます。

ここで言っている手の位置(向き)というのは、「手のどの部分が真上を向くようにするか?」ということです。

手の甲が真上を向くように構えることもできますし、親指の爪が真上を向くように構えることだってできます。

ですが、今回私が紹介しているのは前回に引き続き「とりあえずこうしちゃって!」ということをテーマとしています。

色々と「あれもある、これもある」と解説してしまうと、混乱してしまうために「とりあえずはこうしちゃって!それ以外のことは今後色々と覚えていこう!」というわけです。

ですので、今回紹介しているもの以外はありえないというわけではないことを一応認識しておいてください。

 

では、この項目の本題ですが、

今あなたが作っているグリップの、親指と人差し指の間が真上を向くように手の位置(向き)を調整してください。

この位置が手の向きになります。

必要以上に手の甲を真上に向かせたり、親指の爪が真上を向くようにするのではなく、親指と人差し指の間が真上を向いている状態にするんです。

前回の記事で、親指と人差し指の間は力まないように爪楊枝2〜3本分あけてくださいと言いましたが、その隙間が真上を向いている感じです。

 

ステップ2「手首の角度はどうするか?」

次は「手首の角度」についてです。

手首も返したり折ったりと、さまざまな角度にすることができます。

しかし、今回はあくまで「基本フォーム」ということですので、その場合どうするかの解説をします。

 

どうするかと言いますと、「手首から肘にかけて(前腕)」と「手の甲」が一直線になるようにします。

 

つまり、手首を返したり折ったりという、手首を曲げた状態にしないということです。

実際にドラムを叩くときはここから手首を曲げたりと関節を使っていくわけですが、この手首を曲げていない状態というのが待機状態(基本フォーム)になるのです。

 

ステップ3「脇の開き具合はどうするか?」

続いては、「脇の開き具合」についてです。

脇も締めたり、大きく開いたりということができます。

肩の関節の可動域分、調節が可能です。

 

では、どのくらいの脇の開き具合にするかと言うと、脇に対して下から縦に拳が入るくらいです。

こんな感じに作った拳を縦に入れてみてください。

指が入る程度ですと締めすぎですし、横にした拳が入るぐらいだと開きすぎです。

縦にした拳が入るくらいが、ほど良い開き具合となります。

 

ステップ4「二の腕の位置はどうするか?」

次に「二の腕(上腕)の位置」についてです。

二の腕の位置は、胴体の側面と同じ位置にします。

横から見ると胴体の側面と、二の腕がちょうど重なっている感じです。

これよりも二の腕が前にきていると腕を前に出しすぎていることになりますし、逆に胴体よりも二の腕の位置が後ろにきていると縮こまっている状態になってしまいます。

 

ステップ5「左右のスティックの開き具合はどうするか?」

ここまでくればだいぶサマになってきているかと思いますが、まだスティックのことには触れていませんでした。

ここで左右のスティックの開き具体を調整し、最終的な微調整をしていきます。

 

実際に目の前にタイコがあると思って、今まで解説してきたことを踏まえて肘を前の項目の写真くらい曲げた状態で、今からこのタイコを叩くということを思い浮かべてください。

目の前のタイコを叩くための準備が整ったような状態になります。

 

ですが、まだ握っているスティックをどうしたら良いか迷っているような状態です。

では、今の状態から左右のスティックのチップ(先端)をお互いにくっつけてみてください。

スティック全部ではなく、あくまでチップ部分だけです。

すると、正面に向かって矢印の先端のような形になります。

この際にチップ同士がくっついてる左右のスティックの開き幅を、約60度にしてみてください。

 

もちろん、この際も先ほどまでの項目で解説してきたポイントはしっかりと押さえた状態でです。

60度角のある三角定規や分度器を使ってはかるとより正確に確認できます。

毎回これらを使って確認する必要はないので、一回は正確な角度を体感してみてください。

 

そしたら、このくっついているチップを左右に1.5cmずつ離してみてください。

スティック全体を動かそうとすると脇が開いてしまいますので、少し手首を小指の方に曲げる感じで微調整です。

つまり、約3cmくらい左右のチップとチップの間に隙間を作るということです。

500円玉の直径が2.65cmなので、ちょうど500円玉を間に入れれるくらいです。

 

ちなみに、なぜこのくらい間をあけるかと言うと、1つのタイコを左右のスティックで叩くとなるとお互いにぶつかってしまうことが起こるからです。

もちろん、距離は離れなければ離れないほど良いのですが、現実的にことを言うとこのくらいがベストな距離感です。

ちなみに、先程は60度の開き具合と言いましたが、このチップ部分だけを少し離したことによって、60度よりも少し狭い50度くらいの開き具合に最終的にはなります。

ま〜、あまり神経質にならなくても良いので「50度〜60度」と覚えておきましょう。

 

少し専門的な機材の名称などが出てくるので、今の段階では頭の片隅に入れておく程度で良いのですが、実際のドラムセットを叩く時に役立つ目安があります。

10テンションのスネアの場合、テンションボルトの1つを頂点にキレイ配置してセッティングした際に、一番手前側にくる頂点の対になるボルトの両隣のボルトからスティック1本分くらい開けた位置とスティックが被るようにし、チップの間隔を3cmあければちょうど良くなります。

 

現段階では何を言っているか意味がわからなかったかと思いますが、知識がついてこの意味がわかるようになったら再度この部分だけでも読み返してみてください。

広げ幅の角度の確認がしやすくなります。

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ステップ6「姿勢はどうか?」

最後は姿勢についてです。

実際にドラムセットでドラムを叩くとなると、姿勢については細かなポイントが色々とあるのですが、今回はあくまで「とりあえずスティックは買った」という状況を想定しています。

ですので、スティックだけ持って椅子やベッドに腰掛けている状態でのアドバイスとなります。

 

まず、実際にドラムを叩く時と状況を近づけるために、椅子でもベッドでも良いので座った状態になってください。

その際に座るものの高さはあまり高すぎず低すぎずのものが良いので、座った状態で太ももが地面と平行になるくらいを目安に座るものを探してみてください。

もちろん、完璧に地面と平行でなくて良いので誤差の範囲は全然大丈夫です。

床に座ったり、バーカウンターのイスのように極端なものでなければ大丈夫です。

 

まず、体の力を抜いて今まで解説してきたフォームをしてみてください。

その際のポイントとなるのは、なるべく左右対称にするということです。

今まで解説してきた部位については意識しているかと思いますが、意外と盲点なのが肩の位置です。

右肩より左肩の方が極端に上がっていたり、その逆もしかりなことって結構あります。

もちろん、肩の力を抜いてリラックスしている状態で左右のバランスを揃えてください。

ちなみに、現代人はほとんどの人が体が歪んでいるため、きっちりと肩の高さを揃えようとすると難しいので、とりあえずは大体揃っているくらいで良いです。

その体の歪みを直すことは整体に行ったりと、別の専門的な方法で改善していきましょう。

私も歪んでいるので、今後どうにかしたいなと思っています。

 

そして、その状態で背筋を伸ばして、キレイなフォームを作りましょう。

手を前に出していることもあり、知らないうちに前のめりになっていることも多いので、背筋もしっかりと意識しましょう。

 

まとめ

「手の位置(向き)」・・・親指と人差し指の間が真上を向くように

「手首の角度」・・・手首を返したり折ったりせず、手首を曲げずに前腕と手の甲が一直線になるように

「脇の開き具合」・・・脇に対して下から縦に拳が入るくらいに

「二の腕の位置」・・・横から見た時に胴体の側面と二の腕がちょうど重なっているように

「左右のスティックの開き具合」・・・左右のチップをくっつけた状態で60度、そこからチップ部分だけ3cm離す

「姿勢」・・・肩の高さを同じにし、脱力しリラックスした状態で背筋を伸ばす

 

今回はこの6つのポイントを解説してきました。

このポイントを押さえておけば、「キレイな構え(基本フォーム)」を作ることができます。

ぜひ意識してやってみてください。

最終的には構えた時に自然に全てのポイントを押さえた状態を、瞬時に作れるようになることが目標です。

 

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