これで良いの?と思うドラム講師について

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Multi Drummerのひろいです。

町の音楽スタジオを利用する際に、前の利用者がドラムのレッスンをしていることがあります。

僕自身もドラムを教えている身として、同じように町の音楽スタジオを利用してレッスンしています。

もちろん、スタジオへはレッスンをしに行く以外にも、自身の個人練習やバンド練習でも利用しますのでスタジオの入れ替えというのは日常茶飯事です。

そこで「おいおい、これで良いのか⁉︎」と感じるのが、前の利用者がレッスンをしていた場合のセッティングについてです。

つまり、レッスンを受けていた生徒がついさっきまで叩いていたドラムセットのセッティングということです。

スタジオのスタッフさんがドラムセットを整える場合もありますが、そのままの状態の時もありますのでその時に感じるということです。

大前提として言っておきますが、教える側の方針や生徒さんの希望もありますし、どんなレッスン内容にせよ受ける生徒が納得しているのなら全然構いません。

ですので、今回の話はあくまで僕の基準で考えた場合においての疑問というか苦言です。

なので、これからどこかしらのドラムレッスンを受けてみようと思っている人への、判断要素の1つとして参考にしてもらえればと思い書いています。

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良くないセッティングをしているのは先生の責任

本題に戻りますが、先ほど言ったように他所のドラムレッスンの状態を見ると、セッティングについて「あらあら・・・」と感じることが多くあります。

セッティングというのは各ドラマーが自由にセットして良いのですが、その中でも人体の構造や楽器の鳴らし方を考えると押さえておかなければいけないポイントというものがあるんです。

そのポイントをあえて押さえないというのも1つの手ですが、ドラムのレッスンを受けスムーズに上達したいと考えている人に対しては、基本的にそのポイントを伝え実践させてあげるべきと僕は考えています。

つまり、そのポイントを押さえていない状態で生徒さんがセッティングをしているということは、考えられる要因として、

  • そもそも先生側がそのポイントを把握していない。
  • セッティングに関しては特に教えていない。
  • 一応は教えているが、生徒に習慣付くように指導していない。
  • 生徒に大きなこだわりがあり、あえてそうしている。

大きく分けるとこんな感じではないでしょうか。

そして、悲しいことに1つ目の「そもそも先生側がそのポイントを把握していない」というケースは意外にも多くあります。

ドラムは誰にでも簡単に音を鳴らすことができるが・・・

ドラムというのは、経験者でも、スティックを触ったことをない素人でもスティックを持って振り落とせば音は鳴ります。

足を持ち上げてペダルに落とせば音は鳴ります。

音を出すということに関しては、誰でも簡単にできます。

つまり、どんなセッティングをしていてもドラムの演奏をすることは可能です。

 

これはボーカルパートの歌をうたうということに似ている所があり、歌も声を出せば誰でもうたうことができます。

しかし、演奏し奏でるということを考えると、体の使い方や機材の使い方の理解を深め、押さえるべきポイントを押さえていかなくてはいせません。

練習するにしても、そのポイントを理解せずにやっていても思うように上達はしません。

ボーカルさんの場合でしたら、演奏者は自分であり鳴らす楽器も自分の身体なので、ボイストレーニングに通いその楽器となる身体の使い方を学びます。

そして、それが「身体の使い方=楽器の使い方」になっています。

 

ですが、ドラムの場合だと練習方法や手足の動かし方など身体の使い方を教わったとしても、そもそもの楽器の使い方を教わっていないので、あまりよろしくないセッティングのままでドラムを叩いてしまうということが起きます。

もちろん、使い方というのは「キックペダルを踏めば、ビーターが動きバスドラムが鳴る」などという機能的な話ではなく、自身の身体と馴染ませ連動させやすくするためのセッティング方法という意味です。

これはチューニングにも言えることで、タイコのチューニングボルトがゆるゆるになっている箇所がある状態で生徒さんがドラムを叩いているというケースも多くあります。

もちろん、チューニングの方法において出したい音を作る目的として、あえて数本ボルトを極端に緩める場合はありますが、おそらく今回のケースでは殆どの場合があえてそうしているわけではなく、レッスンを始める前にそういった部分のチェックをしていないからなんです。

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習慣付けも指導の1つ!僕のレッスンでは身につくまで丁寧に何度も教えます!

ドラムを習い始めたばかりの生徒や教える流れとして、まだチューニングについて教えていないという場合ももちろんあるとは思います。

ですが、それでは生徒がセッティングをする習慣がつきませんし、そもそも1回のレッスンでチューニングキーやチューニングボルトを全く触らないというレッスンをしている人もいるでしょう。

僕のドラムレッスンでは、いきなり難しく細かなチューニングまでは教えないにしても、どんな習熟度の生徒さんにもドラムのセッティングと同時に、チューニングボルトの緩みを生徒さん自身で手やチューニングキーを使ってチェックしてもらっています。

もちろん、セッティングに関しても押さえるべきポイントを押さえているか、チェックしながらセッティングしてもらっています。

これをしないと、いつまでたってもドラムセットを叩く前にチューニングするくせや、音の違い、身体の動きと連動しやすいポイントを押さえたセッティングをする、という習慣は身につきません。

世の中のドラムの先生も色々な人がいますので、適当に教えている講師もたくさんいますが、僕はそういった自身のドラム演奏や練習に大きく影響する部分は細かなことでも丁寧に時間をかけて指導しています。

いきなりできなくても、たとえ次のレッスンで生徒さんがポイントを忘れてしまっていても、もれのないように何度も教えます。

それが生徒さんのためになると思っていますし、生徒さん自身のドラムの上達度合いや、ドラムプレイによる身体の故障を防ぐことに繋がっていきますからね。

ですので、そういったことを生徒さんに教えていなかったり、習慣にしてあげられてない他所のドラムレッスン後のドラムセットを見ると、「あ〜、生徒さんが可哀想だな・・・」と感じてしまいます。

 

ドラムの演奏において、思っている以上にセッティングというのは大切です。

セッティングというのは、見た目の格好良さだけではないのです。

何事もそうですが正しいものの使い方をしないと、上達の妨げや、身体の故障、そしてその機材の故障に繋がりますので、より多くの世の中のドラマーさんが意識できればと思っております。

 

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