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Multi Drummerのひろいです。
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口径が6インチという小さいサイズで、胴は深く、打面側のみヘッドが張られているシングルヘッドタムでもあるキャノンタム。
まさしく名前のごとく、キャノン砲のような見た目です。
他にもロケットタムやオクタバンなどとも呼ばれます。
キャノンタムの特徴
基本的に各メーカー、4種類の深さがあります。
4つを束ねるとロケットランチャーのような見た目にも見えますね。
横並びにセットする人や、4つ全てではなく1〜3の個数でセットする人もいます。
材質はアルミやアクリルなどがありますね。
音色としては、パーカッシヴな歯切れの良い音がしつつも胴がある分、音の余韻も感じることができます。
サイズや音色的に近い存在に6インチのロートタムがありますが、6インチのロートタムよりも太めでより丸みがある音です。
6インチのロートタムがコロコロとした明るく軽快な印象に対して、キャノンタムはポコポコといった感じの少しだけ落ち着いた太め(ロートタムに比べて)な音という感じに区別できます。
ちなみに、音量はロートタムよりもキャノンタムの方が胴があることもあって、いくらか大きいです。
ですので、生音で鳴らした時の他のタムとの音量バランスを整えやすいです。
スタンドへのマウントの方法も通常のタムと同じで、ロートタムのように専用のアダプターを必要とすることはありません。
ただ、口径が小さくても胴が長くかさばるので、持ち運びやセッティングの際に長さが邪魔になったり考慮してセッティングしなくてはなりません。
スタンドを持ち込まずにセッティング
プラスαで機材を持ち込むと、面倒なのがスタンドも必要になるということ。
新しくチャイナシンバルを買っても、スタンドがなければ取り付けられませんし、キャノンタムも同じくスタンドが必要になります。
しかし、工夫次第ではスタンドを持ち込まなくてもキャノンタムをセットすることができます。
必要なものはタムホルダーと、タムホルダーを何かしらのスタンドと連結させるためのアダプターの2つがあれば大丈夫です。
僕が実際にセットしている位置は、左手側にくるようにハイハットスタンドを利用して取り付けています。
いつも僕はハイハット+ハイハットスタンドも持ち込んでいるので、結果的にはハイハットスタンドも持ち込んでいることになりますが、ハイハットスタンドならば持ち込まなくてもスタジオにあるはずですし、左足で操作するために多くの人がほぼ同じ位置にセットもするはずです。
なぜハイハットスタンドに取り付けるのかも理由があります。
ハイハットスタンドにはクラッシュシンバルなどに使われるスタンドのように、距離を調整するためのアーム部分がありません。
ハイハット以外のシンバルの位置を調整する時は、スタンドごと自分に近づける方法と、アーム部分を自分側に伸ばして近づける方法の2つをとることができす。
もちろん、自分から遠ざける場合も同じです。
しかし、ハイハットスタンドはアーム部分がないので、自分との距離を調整する場合はスタンドごと自分に近づけたり遠ざけたりする必要があります。
つまり、スタンドの中心のパイプ部分はいつも同じ位置なるということです。
これがアームも使ってということになると、アームの角度や伸ばし具合も関係してきますので、中心のパイプの位置は毎回大なり小なり変わります。
もちろん、ストレートスタンドならばアームによる調整は関係なくなりますが、スタジオやライブハウスのシンバルスタンドはほとんどがアーム付きのものです。
クラッシュやライドなどのシンバルの位置の調整だけならば、アームの調整やスタンド本体の位置調整で大丈夫ですが、これにキャノンタムをアダプターを使って取り付けるとなると、毎回それも含めて調整しなくてはなりません。
セッティングをする時は、どの機材も理想の位置にどれだけ速くセッティングできるかが重要になってきます。
単純にセッティングが早く済めば、それだけ叩く時間も増えますし労力も使わなくてすみますからね。
そこも考慮すると、ハイハットスタンドならばアダプターと連結させる中心のパイプの位置はほぼ変わらいので、セッティングを毎回同じ要領で行うことができます。
こらは時間短縮に大きく関わってます。
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セッティングと片付けをする時のポイント
前の項目に載せた写真のようにセッティングすると、別途スタンドも持ち込まなくて良いということを書きました。
そこで、どの様な流れでセッティングをしたり、片付けをする時もどこまでバラすのかの解説をしたいと思います。
片付けの方から解説しますが、まずはキャノンタムを取り外します。
アダプターからタムホルダーは外さずに、ハイハットスタンドからアダプターとタムホルダーを取り外します。
この2つをバラしてしまうと、次にセッティングする時に全て1からやらなくてはなりません。
アダプターとタムホルダーが連結している状態でも、さほどかさばらないのでこの2つはバラさないようにします。
そして理想的なのは、タムホルダーにキャノンタムをセットする時にどの位置まで挿してどの角度にするのか?が瞬時にわかるように、しるしとなるメモリーを取り付けておくと次にセッティングする時に速くセットできます。
タムホルダーを購入した時に、付属されていると思うのでしっかりとこの機能も利用しましょう。
もし付いていないようなら、別途購入し取り付けることをオススメします。
ここまでできているのならば、アダプターでハイハットスタンドにタムホルダーを取り付けた後は、瞬時に理想の位置にキャノンタムをセットすることができます。
流れとしては、
①ハイハットスタンドにアダプター(タムホルダーも付いた状態)を、だいたいの高さで取り付ける。
②キャノンタムをタムホルダーに取り付ける(メモリー機能を利用すれば瞬時に位置が決まる)
③アダプターの位置を動かして高さや向きの微調整をする。
という感じになります。
ちなみに、タムホルダーのメモリー機能は微妙にゆとりがあるので、そのゆとりの範囲で微調整をすることにもなります。
僕のようにハイハットスタンドも持ち込むという人は、取り付ける場所によってはハイハットスタンドからアダプターを取り外す必要もないので、キャノンタムをタムホルダーにセットするだけで済みます。
この場合は、ハイハットスタンドの脚を折り畳んでも、干渉しない位置にアダプターをセットしましょう。
もし干渉してしまうようなら、アダプターも片付けの時に取り外すことになりますね。
ある程度脚が開いていても大丈夫という人はそのままでも良いですが、かさばりはしますね。
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キャノンタムではなくロートタムでも同じようにセッティングができます。
その時はまた別の注意点がありすので、ロートタムも使いたいと思っている人は下の記事も合わせて読んでみてください。
まとめ
・キャノンタムは口径が6インチで胴が深く細長いシングルヘッドタム
・深さは4種類
・パーカッシヴな音色ではあるが、丸みがありまろやかな印象の音
・6インチのロートタムと比較すると胴があるので余韻が長く音量も大きい(あくまでロートタムとの比較)
・取り付け方法は通常のタムと同じようにタムホルダーに本体を挿す
・アダプターを使いシンバルのスタンドを利用すれば、別途スタンドを持ち込む必要もなし
キャノンタムをセットしてみると、特徴的な音色で普段のセッティングにプラスαの要素を足すことができますね。
シンバルスタンドなど既にセットしてあるスタンドを利用すれば、持ち込む機材をそこまで多くせずにキャノンタムを使うこともできますしね。