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Multi Drummerのひろいです。
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前々から欲しいと思っていた、ドラム関連のアイテムを自作しました。
むしろ、なぜ今まで作らなかったんだという感じです。
というか、今回紹介するようなアイテムはドラムメーカーから販売されているのだろうか?
あまり深く調べなかったですけども。
というわけで何を今回作ったかと言いますとこれです!
何やらスネアのボトム側(スネアサイド)のヘッドとスナッピーの間に、木の棒のような板のようなものが挟まっています。
これは、スネアサイドのチューニング時に、スナッピー(スネアワイヤー)が鳴らないようにするための道具です。
通常スナッピーというのは、スイッチをオフにしていればボトムヘッドには触れていないので響きません。
ですが、このようにボトム側を上にした状態だと、いくらスイッチをオフにしていても重力によってスナッピーはボトムヘッドに触れてしまうので、ヘッドのピッチ調整の確認をする際にスナッピーも一緒に響いてしまうんです。
こうならないために、ボトムヘッドのピッチの確認時によく行われる方法として、
- 片手でスナッピーのワイヤー部分を持ち上げ、もう片方の手でヘッドを叩いてピッチの確認をする。
- 片手でスナッピーのプレート部分を持ち上げ、もう片方の手でヘッドを叩いてピッチの確認をする。
- ボトムヘッドとスナッピーの間にスティックを挟み込み、スナッピーを浮かせてピッチの確認をする。
という、方法がとられます。
1の方法ですが一見問題ないように感じますが、スナッピーを持ち上げるということは多少なりともスナッピーのワイヤー部分を伸ばす力が加わりますので、ワイヤーのコイルが伸びることに繋がります。
スナッピーのコイルの巻き具合というのは普通にスナッピーをオンにしただけでも、引っ張られる力が加わりますので、スナッピーの張り具合にもよりますが少しずつ伸びていきます。
ですが、スイッチのオンオフでしたら何か取り付けに問題がなければ、伸びるとしてもほぼ均等にスナッピーのコイルの巻き具合は伸びていきます。
それと比べて、手でスナッピーを持ち上げる動作というのは、手は真っ平らではないので力のかかり具合に違いが生まれます。
となると、もしそれが原因でスナッピーのコイルの巻き具合が伸びたとしたら、伸び具合が場所によってバラバラになってしまいます。
こうなると、スナッピーの響き具合の調整がとても難しくなりますし、変な残り方でスナッピーが鳴る可能性が出てきます。
加えて、ワイヤー部分にコーティングをしていないスナッピーの場合ですと、手で触ることによってサビの原因にも繋がります。
続いて2ですが、調整時のスナッピーの張り具合にもよりますが、持ち上げていない方のプレートがヘッドに当たってしまい、スナッピーが微妙に鳴ってしまうという現象が起こります。
そして、これは1の場合にも言えることですが、片手を使ってスナッピーを持ち上げているので、ピッチの確認時に手や腕が邪魔になりピッチの確認がやりにくい位置が出てきます。
最後に3ですが、これはよく海外のドラマーやドラムテックのチューニング風景を見ているとこのスティックを挟み込む光景を目にすることがありますが、スティックだと間に挟むには高さがありすぎだと感じます。
スナッピーの張り具合を全然調整していない、ゆるゆるの状態でしたらある程度スムーズにスティックを挟み込むことができるかもしれませんが、それでもスナッピーに対して良くないだろうなと感じるくらいの高さはあります。
これではワイヤーのコイルの巻き具合が、どんどん伸びてしまいますね。
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僕が感じるデメリットにフォーカスして話しましたが、1〜3の方法が完全にダメというわけではありません。
プロを始めとする多くのドラマーさんや、ドラムテックの方が行っている方法ですからね。
しかし、消耗品ですのでどんな方法を取ってもいずれは寿命により交換するタイミングは来るのですが、その寿命をなるべく伸ばしたいというのが僕の考え方です。
お金もかかりますしね!?
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作り方は簡単!
個人的にはとても便利なアイテムと感じていますが、全然大それたものではないので作り方は簡単ですし材料の代用品はいくらでもあると思います。
今回僕は、100円ショップに売っていた細いベニヤ板を利用しました。
長さは1mくらいあるものしかなかったのでそれを買いましたが、実際に使うのはもっと短いです。
横幅1.2cm、高さ0.4cmのベニヤ板を使いまして、これを40cmの長さにカットしていきます。
長さ40cmですと14インチのスネアの直径より少し長い長さになりますので、ちょうど良いかと思います。
高さというか薄さに関しては、もう少し薄くても大丈夫かなという感じです。
しなりすぎで、挟んだ時にヘッドに触れなければ大丈夫です。
長さをメジャー等で測り、しるしをつけましょう。
次は、しるしをつけた長さに切断していきます。
僕は今回、ミニ四駆に使っている電動リューターを使ってカットしましたが、板が薄いためのこぎり等でも簡単に切れるでしょう。
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次は切断面や板の角をヤスリで削って、角の尖をなくしていきます。
角があったり切断面のささくれがあるとヘッドを傷つける原因にもなりますし、スナッピーに引っかかる可能性もありますからね。
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最後に板のカビ防止とコーティングのために、プラモデル用のクリアラッカーを吹きました。
今回僕はスプレータイプのクリアラッカーを吹きましが、より表面のコーティングを厚くしたい場合は木工用のニスなんかが良いのではないかと感じました。
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スナッピーとヘッドの間に挟んでピッチの確認・調整
ラッカーも完全に乾いて完成したら、実際に使ってみましょう。
スナッピーをオフにして、スナッピーとヘッドの間に作った板を滑り込ませていきます。
いくら薄い板で角をヤスリで取ったからといっても、滑り込ませる際はゆっくりと優しく慎重にやりましょう。
ボトムヘッドは薄く傷つきやすいですし、スナッピーのコイルも歪んでしまっては元に戻すのはなかなか難しいですからね。
大まかな流れですが、実際の作業風景の動画を載せておきます。
まとめ
今回は長さが約1mの板を使いましたので、実際は2本作りました。
スナッピーの歪みって気になる残響音を引き起こす原因に繋がりますので、真っ直ぐに張ることはもちろん、こういった細かな影響も気にしていきたいものです。
色々と代用もきくと思いますので、何か別の素材の良いものも探してみたいと思います。
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