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Multi Drummerのひろいです。
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近年では多くのドラマーが当たり前のようにツインペダルを使っています。
メタルなどのツーバスプレイをする人にはバスドラムを2つ用意しなくても手軽にドコドコとバスドラムを高速で鳴らすことができますし、それ以外にも瞬間的に細かい2打や3打の連打をフレーズに入れることができますのでオールジャンルに使われています。
テクニカルなプレイや派手なプレイには必需品となっていますね。
もちろんシングルペダルを使っている人もたくさんいますが、ツインペダルを使っているドラマーもそれに負けないくらいの数でいます。
そんなツインペダルですが、ツインペダルをセットしていることによって練習すればするほと下手になる恐怖の落とし穴があるのをご存知でしょうか?
ポイントとなるのはツインペダルの配置と体の軸なんですが、この注意するポイントを知らないと確実に落とし穴に落ちます。
スタジオを借りてお金を払っていっぱい個人練習をしても、どんどん下手になっていきます。
悲しいですし、何より怖いですよね!?
教則本なんかには上達するためのエクササイズフレーズは載っていても、こういったポイントは載っていませんし書いてあったとしても結構さらっとしか書いてありません。
いくら効果のあるエクササイズフレーズを学び取り組んだとしても、注意すべきポイントを押さえていなかったら効果は出ませんし、落とし穴にはまった状態で練習しても上達するどころか下手になるということです。
ドラムをはじめ、楽器というのは体を使って演奏するものなので体をスムーズに動かすということが重要です。
体を動かすという面では、かなりスポーツ的な考え方も必要になってきます。
そこで、今回はツインペダルを使用するにあたってのポイントや落とし穴に落ちないために注意することを紹介したいと思いますので、もう既にツインペダルを使っている人やこれからツインペダルを使っていこうと思っている人は是非読んでください。
ツインペダル、ツインペダルと当たり前のように言ってきましたが、ツインペダルって何?と思った方もいるかと思います。
そんなまだツインペダルのことがよくわからないという人は、まずこちらの記事を読んでみてください。
派手でテクニカルなドラムが叩きたかったらツインペダルは必須!?ツインペダルとは?
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シャフトの長さがポイント
ツインペダルの特徴は、左右のペダルがシャフトで繋がっているということです。
皆さんはシャフトの長さをどれくらいにしているでしょうか?
人それぞれ体格やセッティングも違いますので、それぞれ自分に合った長さにしているでしょう。
ですが、なんとなくで長さを調整している人も多いのがツインペダルのシャフトの長さです。
しかし、このシャフトの長さが体のバランスに大きな影響を及ぼします。
体の軸がブレていたりバランスが悪いというのは、演奏する上で良くないというのはイメージがつくと思います。
では、実際にどのくらいの長さにするのがベストなのかと言いますと
演奏に支障が出ない程度に、できるだけ短くです。
ツインペダルは各ドラムメーカーから様々なモデルが発売されていますので、メーカーや機種によってシャフトの長さは違いますので単純に最短にすれば良いというわけではないのですが、自分が左右のペダルを踏む上で支障が出ないギリギリの短さと思ってくれれば良いです。
ちなみに僕はPearl製品を愛用していまして、高校生の時に買ったモデルを未だに愛用しているのですが、写真のDS-200Aという品番のシャフトの場合、限界まで短くしていますので一切シャフトは伸ばしていません。
本当はもう少し短くしたいくらいですけど。
Pearl パール ツインペダル用ドライブシャフト DS-200A | ||||
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Pearl パール ツインペダル用ドライブシャフト DS-300A | ||||
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なぜ短くするのか?
先ほども言ったようにシャフトの長さをできるだけ短くする理由は、体の軸やバランスに大きな影響を及ぼすからです。
では、なぜ大きな影響を及ぼすのかは、ハイハットの距離が大きく関係してきます。
ツインペダルというのは左足側のスレイブペダルを、ハイハットのペダルの右側(ドラマーからの目線で見た場合)に配置するのが一般的です。
そうなるとスレイブペダルよりも自分側にハイハットスタンドを寄せることはできないので、ハイハットスタンドを設置できる範囲に制限がかかってくるのです。
極端に奇抜なセッティングでなければ、だいたいスレイブペダルに寄り添うようにハイハットのペダルを配置しますので、ツインペダルのシャフトの長さがハイハットの位置を決めているのです。
つまり、シャフトを短くすればハイハットは自分に近づき、シャフトを長くすればハイハット自分から遠ざかるということです。
ドラムの奏法としてハイハットを叩く場合、手をクロスさせて右手で叩くことが多いです。
ハイハットを使い8ビートを叩く時をイメージしてもらえば、右手でハイハット・左手でスネアとなっていますので体の正面で手がクロスした状態になっています。
この状態をよく考えてみると、わざわざ左手側にあるハイハットを反対側の右手で手を伸ばして叩いているということです。
日常生活では何かちょっと遠くの物を取ろうとした時、手を伸ばして重心をそちらの物の方へ傾けて取ると思います。
日常生活ならばそれで問題ないですが、ドラムの演奏の場合それをやってしまうと重心が傾き体の軸がブレたままドラムを叩いていることになってしまいます。
つまり、ハイハットが遠いということは、知らず知らずのうちにこの現象が起きているということなんです。
何気なくビートを叩いているつもりでも、実は左側に重心が傾いてしまっているということは多々あります。
もちろんその状態でもドラムを叩けないわけではないですが、ドラムは左右の足も使ってプレイしますので、重心が傾いていることによってスムーズに足が動かなかったりパワーが思うように伝わらないという症状が出てきます。
特に足数の多いフレーズや、16分音符のダブルを踏む時に思うようなプレイができなくなります。
加えて常に体の軸がぶれた状態で演奏していますので、身体に歪みが生じ体の故障につながります。
そんなことになっては、好きでやっているドラムを叩けなくなってしまいます。
ドラムの演奏というのは、ただでさえ座った状態で左右の手足をばたつかせるという不自然な動作を常におこなっていますので、身体の故障とは隣り合わせですからね。
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シャフトを伸ばす場合は
シャフトはできるだけ短くした方が良いということは分かっていただけたと思いますが、すべての人が一切シャフトを伸ばさずに最短の状態でセッティングできるわけではありません。
骨格やセッティングは人それぞれ違いますからね。
とりあえずペダルを踏む時に支障が出ない程度に短くすれば良いので、ツインペダルの左右のペダルを踏む際にスネアに足がぶつからないギリギリのところを目安にすると良いです。
その場合多少シャフトを伸ばさなければならない人もいるかもしれませんが、その場合に注意してほしいことが1つあります。
それは左右同じ分だけ伸ばすということです。
ツインペダルのシャフトというのは、左右どちらからも伸ばすことができます。
ですので、例えばシャフトを2cm伸ばすのであれば左右で1cmずつ伸ばすようにしてください。
理由はスレイブペダルを踏んだ際のシャフトの動きを考えると、左右均等にしておいた方が動きのバランスが良いからです。
僕も以前1cmだけシャフトを伸ばしていた時期がありましたが、その時も左右で5mmずつ計って伸ばしていました。
なので日頃からメジャーを持っておくと良いですよ。
メジャーがあれば椅子の高さやスネアの高さなど、具体的に数字として知ることができますし、セッティングを決めやすくなります。
そんなに大きいものではないので、練習に行く時に使うバックなどに入れておけば便利ですのでオススメです。
プロマート(PROMART) オートロックメジャー 3.5m AUL1935 | ||||
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ハイハットを近づけるための方法
ドラムセットに座り背筋を伸ばし体の軸を地面に対して垂直にした状態で、ハイハットを使い8ビートを叩くフォームをしてみてください。
体の軸がブレず身体に無理のない距離感を求めると、ハイハットの距離って結構体に近くないとダメだと思います。
そうなってくると意外とツインペダルのシャフトを短くしただけでは、人によっては理想の近さにならなかったりします。
そこでハイハットをより近づけるための方法をいくつか紹介します。
まず1つ目の方法が大きめのハイハットを使うということです。
スタンダードなハイハットのサイズは14インチですが、少し大きめな15インチのものを使用すれば大きくなった分、自分の身体にハイハットが近づきます。
実際に僕は15インチのハイハットをメインで使っていまして、もちろん音色が好きというのもありますが身体にハイハットが近づくというメリットもあるんです。
PAiSTE ハイハットシンバル 15インチ FORMULA 602 Medium Hi-Hat (Top) 15" | ||||
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PAiSTE ハイハットシンバル 15インチ FORMULA 602 Medium Hi-Hat (Bottom) 15" | ||||
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次の方法はリモートハイハットを使うという方法です。
リモートハットとは以下のような機材でして、ペダルを踏むことでワイヤーを伝ってハイハットの操作ができます。
Pearl パール リモートハイハットスタンド RH-2050 | ||||
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スタンドではないので、ハイハットシンバル本体の設置場所を様々なところすることができます。
L’Arc〜en〜Cielのyukihiroさんなんかはドラムセットによっては、何個もハイハットをセッティングしているので、すべてのハイハットではないですがリモートハイハットを使っていたりします。
しかし、セッティングを工夫したり、そもそもリモートハットを持ち込まないといけないので使用にあたってはハードルが高くなります。
町の音楽スタジオやライブハウスの備え付けのハイハットスタンドを使うというわけはないので・・・
最後は、そもそもツインペダルを使わずにシングルペダルにするという方法です。
ツインペダルを使うためにハイハットの設置場所に制限ができるわけで、ワンバスのシングルペダルのセッティングならばハイハットを納得いく位置まで近づけることができます。
Pearl ELIMINATOR DEMON (Direct Drive) ドラムペダル P-3000D | ||||
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スタンダードサイズよりも小さい13インチのハイハットを使う場合でも、ハイハットが小さくなった分、身体に近づけることが可能ですからね。
しかし、ツインペダルを使ったバスドラムをドコドコと鳴らすプレイはできなくなるので、プレイスタイルによっては現実的ではないですね。
というわけで、一番現実的で取り入れるのに抵抗がないのが、大きめのハイハットを使うということでしょうか。
15インチのハイハットを使ってみると分かりますが、ピッチが下がるぶん深みのあるサウンドが得られますので音自体もすごく良いです。
ちなみにハイハットを取り付けるクラッチはPearlのRAPID LOCK HI-HAT CLUTCHがオススメです。
Pearl パール ハイハットクラッチ ラピッドロッククラッチ HCL-205QR | ||||
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使用レビューはこちらの記事で書いてあります。
最強!おすすめハイハットクラッチ RAPID LOCK HI-HAT CLUTCH 使用レビュー
まとめ
ツインペダルのシャフトの長さを見直してみるということの一番の目的は、ハイハットの距離を近づけ、体の軸をブレなくするためです。
直接的なツインペダルの操作性への影響ではないですが、体の軸がブレなくなるということは結果的にツインペダルの操作をはじめ、すべてのドラムプレイに良い影響を与えます。
今まで必要以上にシャフトを長くしていた人や、適当に長さの調整をしていた人はぜひ見直してみてください。
Pearl ELIMINATOR DEMON (Direct Drive) ダブル ドラムペダル (ツインペダル・コンプリートセット) P-3002D | ||||
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下のような記事も書きました。足の動きがイマイチだ・・・と感じている人は、足だけを集中的に確認する練習をすると良いですよ。
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