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Multi Drummerのひろいです。
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僕は普段はワンタム、ワンフロアの王道的なセッティングか、バスドラムから2つタムがでているツータム、ワンフロアのスタンダードなセッティングを使うことが多いです。
以前は、キャノンタムやロートタムをたくさんセットした多点セットのドラムにセッティングしていましたが、なんやかんや上記のシンプルなセッティングにここ数年は落ち着いています。
もちろん、多点セットは大好きなので今後また奇抜なセッティングにするかもしれませんが。
このブログ記事を読んでくれているドラマーさんも、上記のスタンダードなタム数のセッティングのドラムセットを使うことが多いのではないでしょうか?
多点セットにしたいと思っても、結局はプラスαの機材は自分で持ち込まなければならないので、面倒だったり機材の数によっては車がないと物理的に不可能だったりしますからね。
僕がシンプルなセッティングにしている理由はこれらがメインではありませんが、先程も言ったように現在はシンプルなセッティングを使うことが多いです。
しかし、ちょっと今のセッティングにプラスαの要素を足したくて、6インチのロートタムをセットすることにしました。
セットした位置は上の写真のようにセットし、最近のThomas Langさんのセッティングを参考にしました。(ロートタムを使っているわけではないですが)
荷物の量を少なくできる
先ほども言いましたが、セッティングにプラスαの要素を足そうとするとどうしても荷物が多くなってしまいます。
ましてやタム類を増やそうとすると、タム自体の大きさもありますしスタンド類も必要になります。
しかし、6インチのロートタムを先ほど載せた写真のようにセッティングすると荷物の増加を抑えることができます。
まず単純にタムとしての大きですが、6インチというのは凄く小さいです。
大きさとしては、横幅として一番長さのある下の土台部分の長さでも19.5cmくらいですし、支柱部分を合わせた高さを含めて縦幅としても21cmくらいです。
そして、ロートタムは胴のないシングルヘッドタムなので、体積としても普通のタムよりも小さいです。
加えて先ほどの写真の位置にセッティングする場合、メインのスタンドはハイハットスタンドを利用することになりますので、スタンドと結合するためのアダプターと短いタムホルダー、タムホルダーとロートタムを結合するためのロートタムアダプターがあればセットすることができます。
点数としてはアダプター関係があるので多くなりますが、どれも小ぶりなものなので実際はコンパクトにおさめることができます。
また、最初のセッティングは面倒かもしれませんが、一回各距離感を決めてしまえば全部バラさずに次回からはハイハットとの結合部分だけ緩めて取り外し・取り付けをすれば良いので、2回目からのセッティングは楽になります。
これならば、かさばるタムスタンドを持ち込まなくて良いので、持ち込む機材の大きさを抑えることができるのです。
意外と叩きやすい位置
スタンダードな配置以外に何か機材を設置すると、どうしても叩きやすいかどうか?ということが関係してきます。
セッティングの見た目的にもかっこいいしプレイの幅も広がるかもしれませんが、叩きにくいとなると演奏において問題です。
ミスショットをしてしまい音が鳴らなかったら、セットしていないのと同じです。
ましてやそれによってスティックが引っかかってしまいスティックを落としてしまうなどあると、演奏中にカバーしなくてはなりません。
もちろん、どんな叩きやすいセッティングでもスティックを落としてしまうことはあるのですが、なるべくミスショットやスティックを落とすというミスは減らしたいものです。
しかし、今回のセッティングは比較的叩きやすい配置でした。
右手側にフロアタムを配置するのがスタンダードであるので、その左手バージョンと捉えることができるからです。
もちろん、6インチという小さいタイコですので中心付近を狙うのが難しいですし、右手側のフロアタムと違い近くにハイハットもあるので移動の際にスティックが引っかかってしまうこともあります。
単純に日頃叩いている位置ではないので、慣れも必要ですしね。
こういった点を踏まえると叩きやすいとは言ってもミスにつながる可能性は少なからずありますが、個人的には叩きやすい印象でした。
何より距離が近いので6インチと打面は小さいですが、中心付近を狙いやすいです。
スネアやタムを叩く際に出したい音によっては中心以外をあえて叩くことももちろんありますが、この6インチのロートタムの場合、中心を大きく外れると音色の変化以上に極端に音が鳴らなくなります。
それを踏まえると、小さい口径のタイコというのは狙える箇所が極端に狭くなるので、中心の狙いやすさというのは大きく影響してきます。
距離があるとそれだけスティックの移動も大きくなるので難易度が上がりますからね。
ちなみにハイハットスタンドに何か取り付けると、ハイハットを踏んだ際に大きくスタンドが揺れてしまうことがありますが、機材としての大きさや質量も小さく位置的にもさほど揺れに対しては影響がなく、多少は揺れるにしてもハイハットを頻繁に踏む僕にも全然許容範囲でした。
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見た目的にわかりにくい
このセッティングにも欠点があります。
それは外(客席側)から見た時に、見た目的にわかりにくいということです。
見た目的にわかりにくいということは、派手さが欠けるということです。
多点セットって機材がたくさん並んでいるので見た感じの派手さがありますが、この位置のセッティングはセットしているのかどうか凄くわかりにくいです。
ただでさえロートタムというのは胴がないですし、6インチともなればかなり小さいので普通のセットと見た目はほとんど変わりません。
この点に関しては見た目の派手さを重視している人はマイナス点かもしれません。
僕も以前はドラマーとして見た目の存在感を求めていたので、セッティングもできるだけ派手になるようにしていました。
ですが、今は派手さよりもプレイの安定感やなるべく少ない点数での表現の幅を広げたいという考え方ですので、派手さを取るか叩きやすさという安定感を取るかはドラマーの考え方にもよりますね。
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こんな感じに叩いてみました
まだまだこのセッティングに慣れてはいませんし、このセッティングを活かすための練習をしていかなくてはいけないのですが、セッティングした際にちょっと叩いてみたので動画を撮りました。
シンプルなフレーズですが、先ほどの動画のような感じのこともできます。
では、少しフレーズの解説をしたいと思います。
足のパターンは左足でハイハットを8分音符の裏で踏み、右足のキックは16分音符の1つ目と4つ目で踏むサンバキックを終始やっています。
それに対して手のパターンは、LrLL RLrrというシングルパラディドルを左手スタートにしたものを叩いています。(手順の大文字はアクセント。小文字はノーアクセントです。)
途中に右手でタムやフロアタムへも移動していますが、その際も左手のロートタムは中心付近を叩けるようにしましょう。
これ以外にも様々な使い方ができますので色々と僕自身も試していきたいですし、このセッティングをやってみようと思う人も自身でかっこいいフレーズを考えてみてください。
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