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Multi Drummerのひろいです。
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ドラムは両手足を使って演奏する楽器です。
ドラマーを正面から見た場合だと足の動きというのは見えにくかもしれませんが、ドラマーは足も俊敏に動かしています。
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ドラムをやってみようと思った人へ!ドラムって足も使ってるんですよ!?
そんな、ドラムプレイにおけるフットワークは、足でペダルを操作するということになります。
足の動き自体も重要になってきますが、操作するためのペダルの取り付け方というのも重要になってきます。
今回は右足側のバスドラムに取り付ける、キックペダルの取り付け方の注意点をご紹介します。
いくら足が速く動いても、ペダルの取り付け方に問題があると動きにロスが出たり、機材にとっても良くありません。
今回紹介する内容は、意外とみんなできていない内容なので、しっかりと理解してください。
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何を基準に取り付けるか?
皆さんは、キックペダルを取り付ける際に何を基準に取り付けていますか?
右足側のキックペダルというのは、バスドラムに直接取り付けます。
その際の取り付ける基準を考えた時に、みなさん真ん中にまっすぐ取り付けるということを思い浮かべるでしょう。
ではここで、「真ん中に」という言葉と「まっすぐに」という言葉について考えていきましょう。
「真ん中に」「まっすぐに」
まっすぐに取り付けるというのは、バスドラムのヘッドに対して垂直に取り付けるということになりますので、理解しやすいと思います。
斜めに取り付けてしまっては、ビーターがヘッドに当たる角度も斜めになりますし、ペダル自体がしっかりと固定されていないので、キックを踏むとペダルが動く可能性が高くなります。
これについては、原理はともかくなんとなく斜めに取り付けてしまうのは良くないということが、イメージできるはずです。
続いての要素として真ん中に取り付けるという認識があるかと思いますが、これが問題で注意が必要なんです。
何を真ん中にしなくてはならないのか?
キックペダルを真ん中に取り付けるというと、真上からドラムセットを見た際に、バスドラムの真ん中の位置にペダルが来るようにセットするということを思い浮かべるでしょう。
ここでよく考えてもらいたいのが、何を真ん中にしているかということです。
おそらく多くの人が、足を乗せるフットボードを真ん中にしていることでしょう。
中にはビーターの位置が、上から見た際にヘッドに対して真ん中になるようにセットする人もいるかもしれませんね。
ツインペダルの場合だったら、2つのビーターの間がヘッドの中心になるようにとかですね。
しかし、この2つの判断方法では取り付け方として正解になる場合もありますし、不正解となる場合もあります。
実は、キックペダルをバスドラムに取り付ける際に真ん中にする部分は、別の部分なんです。
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中心にするのはフープクランプ
キックペダルの取り付けというのは、ペダルのフープクランプという部分でバスドラムのフープを挟み込んで取り付けます。
挟み込んだらボルトを手で締めてしっかりと固定するわけです。
では、こちらの写真を見てください。
この写真のペダルは、スタジオに備え付けられているごく一般的なシングルペダルです。
見てもらえばわかると思いますが、フープクランプは中心からズレた位置にあります。
次にこちらの写真を見てください。
フープクランプを正面から見るとこのようになっているのですが、左右対称の形をしておりフープの曲線が噛み合う形状になっています。
つまり、このフープクランプの中心がバスドラムのフープ下部の中心と一致しなければ、上手くかみ合わないんです。
では、先ほどの1つ前の写真を思い出してみてください。
フープクランプは、アンダープレートの中心にはありませんでした。
ですので、フープクランプを基準に考えてバスドラムのフープにペダルを取り付けた場合、上から見た時にフットボードやアンダープレートが中心からズレているという状態になります。
逆に、フットボードやアンダープレートが中心になるようにセッティングするということは、フープクランプはフープとしっかりと噛み合っていない状態で取り付けられているということになります。
このように、フープクランプとバスドラムのフープがしっかりと噛み合っていないと、ペダルは若干傾いて取り付けられていることになり、ペダルにとってもフープにとっても良くありません。
曲がった状態で取り付けられているにも関わらず、何度も何度も足で踏まれるわけですから、各パーツ自体が歪んでしまいます。
フープクランプの位置や形状を確認
先ほどの写真のように、フープクランプがアンダープレートの中心より少しずれている場合は、シングルペダルによく見られますので注意が必要です。
逆にツインペダルでは、中心にフープクランプがある場合が多く、この場合でしたら今日紹介したことを知らないでフットボードを基準に中心を決めていたとしても、結果的に正解となります。
派手でテクニカルなドラムが叩きたかったらツインペダルは必須!?ツインペダルとは?
もちろん各メーカーやペダルの種類ごとにフープクランプの位置や形状は違うことがありますので、正面からフープクランプを見て位置と形状を確認してください。
先ほどの写真のように左右対称の形状のフープクランプでしたら、フープクランプを基準に中心を決めれば良いのです。
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傾いたらやり直し
まっすぐ取り付けられているかの判断方法として、正しい位置にペダルを取り付けていない状態で、固定するためのボルトを締めていくとペダルが横に傾きます。
傾かずにボルトを締め切ることができれば良いのですが、途中で動いて横に傾いたら正しく取り付けられていないと思ってください。
ですので、ボルトを締めている最中でペダルが傾いたらペダルの位置をずらしてやり直してください。
しかし、ドラムセットによっては明らかにフープクランプを中心に取り付けているにも関わらず、ボルトを締めていると傾いてしまうことがります。
そして、位置をずらして「これ明らかに中心からプープクランプがずれているよな・・・」という位置なのにも関わらず、傾くことなくボルトを締め上げられてしまうことがあります。
原因としては、バスドラムのフープというのは木でできている場合が多いので、形が変わっていたりフープ自体が削れていることがあります。
特にレンタルスタジオやライブハウスに置いてあるセットですと、いろいろな人がドラムを使いますし、その度にペダルを付け替えたりもするので、正しい状態で取り付けられていないペダルを長時間使用することによってフープが歪んでしまったり、付け替える頻度が多いためにフープが削れてしまっているわけです。
フープクランプに目印を
ここまで読んでいただければ、フープクランプを基準に中心を決めるということを理解してもらったかと思います。
ですが、ここで1つ問題があります。
フープクランプって結構見にくいんです。
今までフットボードを基準に見ていた人は、もっと真上から覗いて見ないと位置を確認しながら取り付けることはできません。
もちろん上から覗き込んでくれれば全然見えるのですが、問題は暗さが関係してくる場合とフープとフープクランプが同色の場合です。
例えば、フープの色が黒色のドラムセットにフープクランプも黒色のペダルを取り付けるとなると、単純に同化して見えにくいです。
加えて、ライプハウスの転換時など薄暗い中でのセッティングとなくると、フープクランプの位置を確認しづらいです。
そこでオススメの方法が、薄暗い中でも確認しやすい明るい色のシールをフープクランプに貼ってしまうんです。
僕はこういった、小さめの丸いシールをフープクランプの中心に貼っています。
目立つように色はピンクにしています。
こうやっておくだけで、かなり目印としては確認しやすいのでオススメですよ。
エーワン カラーラベル アソート 丸型 9mm 11シート 07014 | ||||
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まとめ
今回の内容は意外と知らない人が多い内容です。
フープクランプが中心にあるペダルを使っている場合でしたら、自然と真ん中に取り付けられていたかもしれませんが、フープクランプが中心にないペダルを使っていた場合ですと、バスドラムの真ん中に取り付けていたつもりでもできていなかったというわけです。
こういった細かいことが楽器や自身のプレイに影響していくので、日頃から気にしていきましょう。
その他にもセッティング時に注意する内容はありますので、下の記事も合わせて読んでみてください。
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