ロートタムのピッチの変化はこれで解消

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Multi Drummerのひろいです。

一般的なドラムセットのタイコ類は、胴(シェル)に対してヘッドを張っていきます。

もちろん、スネアにも胴はあります。

しかし、その胴のないタイコがあるんです。

ロートタムです。

僕の中ではロートタムといったらL’Arc〜en〜Cielのyukihiroさんの印象が強いですし、ラルクの前ドラマーであるsakuraさんもロートタムを使っていた時代もありました。

その他にも、BOØWYの高橋まことさんや海外のドラマーだとBill BrufordさんやTerry Bozzioさんが使っていたイメージも強いです。

ロートタムの特徴

この記事を読んでいる人は、すでにロートタムとはどんなものか知っている人もいると思いますが、まずはロートタムとはどんなものか?の特徴をまとめてみます。

まずはじめに冒頭にも言いましたが、ロートタムには胴がないです。

それ故に、余韻が短く歯切れの良いコロコロとした軽やかな音がします。

また、厳密にはフープなども鳴ってはいますが、音の出るメインはヘッドだけになりますので、通常のタムに比べて音量は小さくなります。

ライブやレコーディングなどマイクを通すことが前提であればそこで音量の調節はできますが、生音のみの演奏となると他の機材とのバランスや使い方を考えなくてはなりません。

そして、チューニングなどのピッチの変更については、通常のタイコならばテンションボルトを回してピッチの調節をしますが、ロートタムの場合通常通りテンションボルトを回すこともできますし、本体を回転させることによりピッチを変えることができます。

つまり、演奏中でも瞬時にピッチを変更することができ、そういったロートタムの特徴を活かしたプレイをする人もいます。

しかし、この特徴が場合によってはデメリットになってしまうこともあり、今回はそのことについての対策方法を書いていきます。

詳しくは後の項目に記載します。

最後に、もつ1つ大きな特徴が取り付け方法です。

通常のタムならばタムホルダーにタム自体をマウントしていきますので、タムホルダーだけあればタムのセットが可能です。(バスドラムに直接マウントできない場合はスタンドも必要)

しかし、ロートタムは専用のアダプターorスタンドがないと取り付けができません。

通常のタムホルダーを使う場合なら、それにさらにロートタムアダプターを取り付けそのアダプターにロートタムを取り付けるということになります。

手軽にピッチの変化ができるデメリット

先程の項目にも書きましたが、ロートタムの大きな特徴の1つに本体を回転させるとピッチの変更ができるということがあります。

これは素早くピッチの変更ができるというメリットもありますが、それが逆にデメリットにもなります。

簡単に本体を回転させてピッチの変更ができるということは、その状態のキープ力といのはそこまで高くありません。

どういうことかというと、叩いていると振動で本体が回転してしまい、勝手にピッチが変わってしまうのです。

それに加えて、ロートタムはシェルがないためにピッチを低くすると更に音量が稼げなくなります。

基本的に振動によるピッチの変化は、緩んでヘッドに対してテンションがかからなくなるケースがほとんどなので、ピッチは低くなっていきます。

ロートタムの振動によってのピッチの変化は、普通のタムのようにテンションボルトが段々と緩んでくるというよりも、本体が回転してヘッド全体の圧力が弱まるのでピッチの変化はかなり大きくなります。

本体を自分自身で回転させて意図的にピッチを変えるのと、知らないうちに変わってしまうというのでは、同じピッチが変わるにしても意味合いが全然変わってきます。

ですので、ピッチが勝手に変わってほしくない人は、本体が回転しないようにしなければなりません。

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ホームセンターでこの3つを購入しよう

本体が回転しないようにするためには、ロートタム自体を直接カスタマイズする必要があります。

そのために必要となるのが、ナット、ワッシャー、スプリングワッシャーです。

写真左上がナット、右上がワッシャー、下段がスプリングワッシャーとなります。

ナットはものを固定するために必要なことがわかると思いますが、なぜワッシャーをかますのか?と疑問に思うでしょう。

色々と効能はありますが、ざっくりと言うとワッシャーをかますと固定力がアップする!

スプリングワッシャーをかますと、更に固定力がアップする!ということです。

スプリングワッシャーをかますことについては、以前ミニ四駆にハマっていた時期がありましてその時に学びました。

何がどういった効果を生み出すのか詳しく理解できなかったとしても、ホームセンターに行けばどれも10円前後で購入できますので、この3種を購入して取り付けましょう。

購入する際は下の項目にも書きますが、取り付け部分はロートタムの支柱部分になりますので、組み立てる前に支柱を持ってor既に組み立てて使っている人も、ナットやワッシャーを付ける時に結局分解しますので、事前に分解してその支柱をホームセンターへ持っていき、どのサイズがちょうど良いかを確認してから買ってくださいね。

ロートタムのピッチが勝手に変わってしまうことに悩んでいる人は、絶対に快適になります。

どこに取り付けるのか

先ほどの項目でも少し言いましたが、これらの部品をどこに取り付けるかの解説を詳しくしていきます。

取り付ける場所としてはロートタムの支柱部分になりますが、位置がポイントなので注意して下さい。

取り付ける位置は下の写真の位置になります。

支柱に土台となる部分を通したら、この段階でワッシャー→スプリングワッシャー→ナットの順番で支柱に通していきます。

(後の項目で別の場所にもナットを取り付けた方が良いという解説をしますので、とりあえずはまだ組み立てずに付ける位置を把握しておくだけにしておいてください)

その後は通常どおりロートタムを組み立ててくれて構いません。

まだこの段階では、ナットを土台部分に対して締めつけることはせずに、邪魔にならない位置に待機させておき、本体の組み立てやヘッドのピッチを調整していってください。

最終的に全ての組み立てが終わり、あとはアダプターに取り付けてチューニングの微調整をすれば良い段階になったら、ナットを土台部分に向かって締めつけていきます。

しっかりと固定するためにも、スパナを使って締めていってください。

これで、ナットを緩めない限りロートタムのピッチを本体の回転によって下げることができなくなります。

本体を上下からナットで挟み込むように固定しても良いのですが、先程の写真の位置にナットを取り付けるだけでピッチが勝手に下がってしまうことを防げます。

ピッチを下げるために本体を回転させると、本体は支柱の上方向へ移動していきます。

つまり、あの写真の位置でナットで固定することによって、本体が支柱の上方向へ回転していかなくなるのです。

これにより、本体の回転によってピッチが下がることを防げるというわけです。

ロートタム叩いているうちに、ピッチが下がることはあっても上がるという経験は今のところ僕はしたことがないので、この位置でナットを取り付けてしまうことで充分と感じています。

チューニングはテンションボルトで

上の項目のようにナットで固定すると、本体を回転させてピッチの変更をすることがしにくくなります。

スパナで一旦ナットを緩めなくてはなりませんからね。

では、どうやってチューニングをするかというと、通常のタムと同じようにテンションボルトを回してチューニングしていきます。

チューニングの手順としては、まだナットを締め付けない状態でテンションボルトを締めたり本体を回転させたりして、自分の理想とするピッチにチューニングします。

テンションボルトは、本体からギリギリはみ出さないくらいまで締めこんでいくと良いです。

あとは本体を回転させてある程度の理想のピッチにして、その後の微調整はテンションボルトで行います。

理想のピッチにチューニングできたら、ナットを締め付け固定していくという流れで最初はチューニングとナットでの固定をしていきます。

しかし、いくらナットで本体が回転しないようにしてもテンションボルトは通常のタムと同じように叩いていくうちに緩んでしまうので、その後のピッチの微調整はテンションボルトのみで行います。

ピッチを大幅に変更したい場合は、一旦スパナでナットを緩めて本体を回転させていきましょう。

テンションボルトの緩みも極力防ぎたいという人は、テンションキーパーというアイテムもあるのでこれをテンションボルトへ取り付ければ、いくらかテンションボルトの緩みを防ぐことができます。

ロートタム以外にも、スネアなどのテンションボルトが緩みやすい箇所には取り付けておくと良いですね。

アダプターへの取り付け部分もナットで固定

ここまでの話で、勝手にピッチが変更してしまうことの解決策は説明しました。

しかし、ロートタムの特徴でありデメリットである要素は他にもあります。

それはスタンドへの取り付け方法です。

ロートタムは通常のタムとは違いタムホルダーにさらに専用のアダプターを取り付け、そのアダプターと接続させます。

取り付け方は写真の黒い部分を締めていきます。

本体を回転させてピッチの変更をするのと同じように、支柱を中心にして回転させていきます。

つまり、本体の回転によるピッチの変更と同じように固定力に不安があるということです。

実際に叩いているうちに緩んでいることはありましたし、あと少しでアダプターから外れて下に落ちてしまうという状況に何度もなりました。

そこで、このアダプターへの固定部分もナットで更に固定してしまおうと考えました。

方法としては、先ほどまで解説していた本体の回転によるピッチの変更を制限するのと同じように、写真のように固定するための黒い部分の上からナットで締め上げてしまえば良いのです。

これによりアダプターとの緩みによるロートタムの落下を防げ、そこに対しての不安やストレスがなくなります。

単純に落下するとロートタム自体が壊れてしまうということもありますし、これがライブだったら本来やろうと思っていたフレーズはできなくなりますし、レコーディングだったら調子良く叩けていても録り直しになってしまいます。

ナットでしっかりと固定すると、アダプターから取り外す場合はスパナを使って一旦ナットを緩めないと取り外しが難しいです。

そんなこともあり、僕は練習などのあとにスタンドから取り外す場合はアダプターとロートタムは接続したままにし、アダプターごとスタンドから取り外すようにしています。

ナットが緩んだ時に締め直したり、もしものためにスパナも持ち込んでいますが、アダプターごとスタンドから取り外してしまえばいちいちスパナをバッグから取り出さなくて良いのでいくらか楽になりますし。

次に使う時も、ナットが緩んでいないようならスパナで締める必要もありませんからね。

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快適になるように自分でカスタマイズ

今回紹介してきたように、市販されている状態でストレスなくその機材を使えるとは限りません。

オプションのアイテムで改善される場合もありますし、今回のように楽器店ではなくホームセンターなどで使えるアイテムを調達してくる場合だってあります。

ドラムを叩く時はなるべく演奏や練習に集中できるように、ストレスや不安は極力取り除いた方が良いです。

ライブやレコーディングならば最大限の演奏やパフォーマンスができるように、ドラムを叩くことの練習をスタジオでする場合ならば、集中し少しでも多くの時間を叩くことに費やせるように日々試行錯誤していきましょう。

最終的にこんな感じにロートタムをカスタマイズしました。

6インチのロートタムをこんな所にセットしてみた

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