「ドラムは足も使うんだよ」完全初心者向けドラム講座#1

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Multi Drummerのひろいです。

 

少し前置きが長くなりますが、「完全初心者向けドラム講座」というテーマでも記事を書いていこうと思い、今後ちょくちょくそういった記事を投稿していこうと思っています。

今までスティックも握ったことがなければ、ドラムという楽器に特に興味がなかったけれど、急に「ドラム叩けるようになってみたい!」と思った人向けって感じの内容ですかね。

もちろん、ドラムを始めて日が浅い人や、独学で練習しているけれど全然上手くならないという人にもためになる内容です。

ま~、具体的には私がドラマーになりたいと思った小学4年生~音楽学校に通って本格的にドラムを学び出す高校卒業までの、過去の自分に向けてのアドバイスをしたら他の人にも役に立つかと思ったわけです。

もちろん、小学生向けの内容というわけではなく、何の予備知識も経験もなく「ドラムを叩けるようになりたい!」と思った人向けの記事ということです。

 

そんなわけで、第一回目の内容ですが

「ドラムは足も使うんだよ」

というテーマで書いていきます。

 

私は知らなかった・・・

「いやいや、ドラマーが足も使って演奏していることなんて知っているよ」と思った人も多いでしょう。

そういう人は良いんです。

「えっ!足も使っているの?」と思った人だけがこの先を読み進めてくれれば良いのです。

 

ちなみに、私がドラマーになりたいと思った小学4年生の時には、ドラマーが足を使っているなどと全く思っていませんでした。

ま~、厳密に言うと流れるようにドラムを叩く演奏シーンを見て、その手や腕の動きやセットに座っている時の姿に惹かれたこともあり、足以外のところばかり目がいっていました。

なんとなく足を使っていることがわかってきても、足でどんな音を鳴らしているのか知らなかったために、「足を動かすことはそこまで重要ではないんだろうな」と勘違いしていたくらいです。

ですが、この足の動きというのは手の動きと同じようにとても重要な要素です。

足で何をしているのか?

手はスティックを握り、タイコやシンバルを叩いています。

では、足は何をしているのか?

何をしているかと言うと、

ペダルを踏んでいます。

手はスティックを使いタイコやシンバルを鳴らしているのに対して、足はペダルを踏んでいます。

そして、ペダルを踏むことで足もタイコとシンバルを操作しています。

 

しかし、タイコやシンバルを鳴らしたり操作していると言っても、手とは違ってきます。

まず、この写真を見てみてください。

2つのペダルが写っているかと思います。

本来はドラマーが座るためのイスや、2つのペダルの間にもう1つタイコをセットするのですが、ペダルが見やすいようにそれらは退けています。

(実際のドラムのセッティングでは2つ以上ペダルをセットすることもあるのですが、今回は基本型となるこの左右に1つずつペダルをセットした状態での解説をしていきます)

では、次の項目から左右のペダルがそれぞれどんな役割をしているのか解説していきます。

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右足で何をおこなっているのか?

まず、右側のペダルを踏んで何をするかの解説です。

ドラムセットを正面から見ると、一番下に大きなタイコが横倒しになってセットされています。

大きさも一番大きいですが、何よりも他のタイコはドラマーがドラムセットに座った時に、打面が腰よりも上の高さにセットされているにも関わらず、この横倒しになった大太鼓はドラマーの足元に配置されています。

ここまで言えばわかると思いますが、この横倒しになった大太鼓は「足を使ってペダルを踏むことで音を鳴らします。」

基本的にはスティックを使って鳴らすことはせず、足でペダルを踏むことで音を出すんです。

 

では、どういった構造で音を鳴らしているのかの解説をしていきます。

しかし、その前にこの横倒しになった大太鼓の名前を覚えましょう。

この横倒しになった大太鼓の名前は「バスドラム(Bass Drum)」と言います。

略して「バスドラ」なんて言い方もします。

海外の人は英語表記の読み方をするので、「ベースドラム」と言いますね。

ですので、今後ドラムの話題を見聞きする時は「バスドラム」「バスドラ」「ベースドラム」と言う単語が出てきたら、あの横倒しになった大太鼓のことを言っているんだと認識してください。

 

少し話がそれましたが、本題です。

このバスドラムに取り付けられたペダルは「フットペダル」という呼び方をしますが、この呼び方以外に「キックペダル」なんて言い方もします。

なぜキックという言葉を使うのかと言うと、ペダルを踏んでバスドラムの音を鳴らすことを「キック」とも言うからです。

ちなみに、このフットペダルの種類の呼び分けとして「シングルペダル」や「ツインペダル」とういワードが出てくこともあるのですが、ややこしくなってしまうので今回は解説を省きます。

前の項目で紹介した写真のフットペダル(右側のペダル)は、シングルペダルというものになります。

このシングルペダルが基本のフットペダルとなります。

ちなみに、写真には載っていないツインペダルというものがどういったペダルか知りたい人は、詳しく下の記事で解説しているので興味がありましたら合わせて読んでみてください。

派手でテクニカルなドラムが叩きたかったらツインペダルは必須!?ツインペダルとは?

 

フットペダルの構造ですが、ざっくりと説明をするとフットボードと言われる足を乗せる部分を踏み込むと、ビーターと呼ばれるシャフトの先にフェルトの玉がくっついたものが動き、それがバスドラムの打面に当たってバスドラムを鳴らします。

運動会の応援合戦なんかに使われる大太鼓を思い出してくれるとわかりやすいですが、あの大太鼓を応援団が鳴らしている時に使っているバチの先にフェルトがついたものが、ドラムの場合ではペダルについていてペダルを足で踏むことでそれが動くという感じです。

足で応援団の大太鼓係をやっているという感じですね。

実際にフットペダルを踏んでバスドラムを鳴らした音もあの応援の時の大太鼓をイメージするとわかりやすいですが、お腹に響くような低い音が鳴ります。

 

左足で何をおこなっているのか?

次に左足についてです。

左足を使用する種類は複数あるのですが、今回は超初心者向けということで一番基本となる使い方を紹介します。

右足と同じく左足もペダルを踏むという動作をするのですが、ペダルを踏んだ後に起こる結果が右足とは違います。

先ほどの項目でも紹介したように、右足はフットペダルを踏むことでバスドラムを鳴らしています。

しかし、基本的な左足の用途は、専用のスタンドに取り付けられた向かい合った2枚のシンバルを、閉じたり開いたり、またその開き具合を調整したりということをします。

よくわからないと思うのでじっくりと解説していきます。

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ハイハットという特殊であり基本のシンバル

まずシンバルというものがどんなものかのイメージは、多くの人がつくかと思います。

あの金属を円盤型にしたような楽器です。

ドラムセットを写真や動画でみたことがある人ならば、ドラムセットにはタイコとシンバルがセットされていることは認識しているかと思います。

先ほど右足の解説で紹介したようにタイコの中にも種類があって、その中の1つがバスドラムという種類のタイコという解説をしました。

これと同じように、シンバルもそれぞれ種類があって種類ごとに名称も違います。

 

シンバルはそれぞれスタンドに取り付けられてセットされているわけですが、その中にペダル付きのスタンドに取り付けられたシンバルというものがあります。

しかも、1つのスタンドに2枚のシンバルをセットしているんです。

 

シンバルというのは真上から見れば円形ですが、横から見ると真っ平らになっているわけではありません。

立体的に説明すると、昔話にある「かさじぞう」に出てくるお地蔵さんにかぶせる傘のような形をしています。

 

では、大きさの同じこの傘を2つ用意したとして、その2つの傘を向かい合わせるようにくっつけるとどうなるでしょうか?

上側が通常に傘をかぶる向きで、下側をその逆向きで向かい合わせるということです。

大きさが同じであれば、傘のふちどうしがくっついて中が空洞になるということになります。

これをシンバルにも当てはめれば、同じ状態になります。

そして、この状態の組み合わせでセットするシンバルがドラムセットには組み込まれています。

この状態でセットするシンバルを「ハイハットシンバル」と言います。

 

ここからペダルへの話につながっていきますので、もう少し構造を理解しましょう。

先ほど傘を例に出しましたが、実際に傘だった場合重ねて終わりということになります。

しかしシンバルというものは中央に小さな穴が空いていて、そこにスタンドの先端を通すことでスタンドに固定されます。

ここまでならば普通のシンバルの取り付け方になりますが、ハイハットはその先があります。

 

まず下側のシンバルですが、こちらは逆むきの状態でスタンドに穴を通すだけです。

次に上側のシンバルですがこちらも穴に通し下側のシンバルと向かい合わせるのですが、専用のクラッチというものを事前に上側のシンバルの穴につけておくことで、スタンドのシャフト(シンバルを通す金属棒)に固定することができます。

そして、ここからがペダル操作に関係してくるのですが、そのハイハットスタンドのペダルを踏むことでシャフトが上下に動きます。

踏み込むとシャフトが地面に向かって下がり、ペダルを離すと元の位置に戻ります。

上側のハイハットはシャフトに固定してありますので、ペダルを踏むことで起こるシャフトの動きと一緒に上側のハイハットもパカパカと動くということになります。

基本的にペダルを踏み込んでいない状態では、上側のハイハットと下側のハイハットの間に隙間を作るようにセットするので、踏み込むと下側のハイハットとくっついた閉じた状態になり、ペダルを元に戻すと上側のハイハットは離れるので開いた状態になります。

ペダルを踏み込んでいない状態の写真。上下のハイハットシンバルの間に隙間がありますね。

これが数種類あるシンバルの中でも特に特徴的なシンバルの理由になるわけです。

そして、このハイハットの開閉の操作を左足でおこなっているということになるのです。

 

もちろん、踏み込んだ状態をキープすることでハイハットも閉じた状態を維持することになりますし、完全に踏み込まない状態をキープすればハイハットも開いた状態を維持することになります。

また、ペダルの踏みこみ具合を調整することで、ハイハットの開き具合も調整することができるわけです。

しっかりと踏み込んでいない状態をキープしていれば、ハイハットも半開きの状態をキープしているということになります。

 

まとめ

知っている人には当たり前のことだったかも知れませんが、知らない人からしてみると、

「あんなに手を動かしているのに、足でもこんなことをしていたのか!?」

と、驚いたことでしょう。

 

つまり、

・足はペダルを踏むことに使う。

・右足はバスドラムを鳴らすために使う。

・左足はハイハットの開閉or開き具合を調整するために使う。

 

基本的にはこのような使い方をするのですが、機材の種類や点数などを増やしていくとペダルの個数も増えて片足で複数のペダルを操作するなんてことをするドラマーもいるわけです。

ですが、基本は「右足でバスドラム」「左足でハイハット」ということになるので、まずはこれを頭の中に入れておきましょう。

言葉にするとシンプルなことですが、操作にも色々とポイントがあるので今後そういったことも記事にしていきたいと思います。

 

今回の内容で登場したハイハットですが「ハイハットを開閉させるとどんなことが起こるの?」「何のためにハイハットを開閉させたり開き具合を調整するの?」ということについてはまだ疑問が残っているでしょう。

次回はその辺りのことについて、超初心者向けとして記事を書いていこうと思います。

 

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