ドラムは数ヶ月叩かないとどれだけ下手になるのか?復帰する価値はある?

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コロナウイルスの影響で約2ヶ月、日本中の多くのドラマーがドラムセットでドラムを叩けない、練習できないという状況になりました。

緊急事態宣言が出されたことにより、音楽スタジオも自粛で営業していないところがほとんどだったからです。

自宅で生のドラムが叩けるという恵まれた環境にある人は別ですが、多くのドラマーが今までのようにスタジオに練習に行くということができない状態でした。

緊急事態宣言も解除され、「約2ヶ月ぶりにやっと生のドラムが叩ける!」と思った人も多いでしょうが、そんな時にドラムが叩けるという嬉しい気持ちとは裏腹にこんなことも頭をよぎったのではないでしょうか?

「数ヶ月ドラムを叩いていないけど、自分はどれくらい下手になってしまったのだろうか?」

「あまりにもドラムが下手になっているのなら、いっそのことドラムを辞めてしまおうか?」

こういったしばらく叩いてなかったことへの不安も少なからずあるはずです。

 

今回は、定期的にドラムを叩いたり練習をしていた人が長期(数ヶ月)ドラムを叩かなかった場合どのくらい下手になるのか?や、仮にあまりにも叩けなくなっていた場合、復帰する価値はあるのか?について実体験を踏まえて解説していきます。

今回のウイルスの影響以外でも、ドラムをしばらく叩かない期間が発生するというケースは人それぞれにあります。

何かしらの理由でしばらくドラム叩いていなっかたけれど、またドラムをやり始めて大丈夫かな?と不安に思っている人には必見の内容になっています。

ドラムは数ヶ月叩かないとどれだけ下手になってしまうのか?

「ドラムは数ヶ月叩かないとどれだけ下手になってしまうのか?」

この疑問についての答えは、

「普段、自分がどういったことを積み上げてきたかで変わる」

です。

つまり、積み上げてきた内容によっては全然叩けなくなっている人もいれば、全然変わりなく叩くことができる人もいるということです。

積み上げてきた量ももちろん関係ありますが、積み上げてきた内容も大きく関係してきます。

また、場合によっては日々練習をしていた時よりも上手くなっている内容もあるケースだってあります。

この後の項目で詳しく解説していきますので、自分がどれに当てはまるか確認してみてください。

 

ちなみに、僕は2ヶ月ドラムセットを叩いてはいませんでしたが、全然問題なく叩けましたし体も動きました。

内容によっては叩いていないにも関わらず上手くなっていた部分もあります。

そういった実際の体験から、叩けない期間があったとしても極端に下手にならないように何を積み上げていくべきかもわかりますし、それを共有したくてこの記事を書きました。

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ドラムが叩けなくなる状況というのは、個人的な理由で誰にでも訪れる可能性がある

今回、多くのドラマーがドラムを叩けない!スタジオも営業自粛しなければならない!という事態になったのは、世界的に巻き起こったコロナウイルの影響によってです。

しかし、これ以外にもドラムを叩けなくなってしまうという状況は人それぞれ誰にでも起こる可能性があります。

・怪我や病気をしてしまった

・数ヶ月とはいかないまでも、数週間の旅行に出かける

・仕事や学校が忙しい時期で、これを乗り越えてからじゃないと好きなことができない

 

例として3つほど挙げてみました。

今回のコロナウイルスについては誰もが思ってもいなかったことですが、今挙げたことって誰にでも起きますよね!?

つまり、ドラムがしばらく叩けなくなってしまう可能性って誰にでも、どんなタイミングでもあるんです。

そうなったのならば、やっぱり復帰した際に叩いていなかった期間の影響は最小限に抑えたいものです。

何を積み上げていたかで状況は変わる

先ほども言いましたが、「ドラムは数ヶ月叩かないとどれだけ下手になってしまうのか?」この疑問についての答えは、「普段、自分がどういったことを積み上げてきたかで変わる」です。

そして、この積み上げてきた内容が良いものであれば、いくらかの期間全くドラムを叩いていなかったとしてもその影響を最小限に抑えてくれます。

 

では、日頃から何を積み上げれば良いのか?と言いますと、

・自分なりのマニュアル

・脱力

・身体に合ったセッティング

・ドラムに向き合う時間

です。

では、僕の実体験を交えながら次の項目から1つずつ解説していきます。

 

ですがその前に!?

今回の話は僕の実体験を例にしていきますので、まず前提としての条件を説明していきます。

今回のコロナ自粛の影響で多くの人が約2ヶ月スタジオにドラムを叩きに行けなかったと思いますが、僕もその一人です。

どうにか営業しているスタジオを探してドラムを叩きに行くということもできましたが、今まで何年もドラムをやってきて数ヶ月間ドラムを叩かなかったということはなかったので、自分がどうなるのか検証してみたかったというのもありますし、無理に出歩いて感染するのも嫌だなと思ったのでスタジオには一回も行きませんでした。

そんなわけで生のドラムは自粛中、一切叩いていません。

加えて日頃の自宅での練習は基本的に練習パッドで練習しているのですが、今回の自粛中はま~ちょこちょことパッドは叩いていましたが、イマイチやる気も起きずに自堕落な生活を送っていました。

ですので、「こんな時だからパッド打ちやりまくってスティックコントロールを極めてやるぜ!」みたいな、モチベーションを維持している状態には全然なっていません。

ドラムセットでドラムを叩いているからこそ、練習パッドでも練習しようという意欲が沸いていたんだなと実感しました。

つまり、スティックはちょこちょこ握っていましたが、フットペダル類に関しては一切踏んでいません。

 

整理すると、

・自粛期間中、生のドラムセットおよび電子ドラムに関しても一切叩いていない

・練習パッドでストロークの練習はちょこちょこやっていた(毎日ではない)

・フットペダル類は一切踏んでいない

という感じになります。

 

加えて、家にいるだけだと運動不足になるなと思いランニングやウォーキングに行こうと思っていたものの、それもやはりやる気が出ずにどちらも数回程度しかやっていません。

ま~、さすがに体に良くないと思ったので、スーパーに買い物に行く時などは車や自転車は使わずに歩いていくようにしていましたけど・・・

という感じに、かなり身体的にも衰えているだろうと想像できる状態に2ヶ月でなったわけですが、そこから2ヶ月ぶりに僕がいつも個人練習で利用しているスタジオも営業を開始し、衰えきったであろう体で久々にドラムを叩きにいったわけです。

 

久しぶりに自分の機材を持っていつも通っていたスタジオに行ったわけですが、ここでまず1つ目の不安が頭をよぎります。

「ドラムのセッティングやチューニングにどれだけモタついてしまうのか?」

ということです。

自粛前まではサクサクとこなしていたセッティングやチューニングですが、数ヶ月ドラムセットに触れなかったおかげでどれだけモタモタしながらやることになるのかが、まず心配だったわけです。

僕は、自分が部屋に入って「チューニングセッティング」を終えてちゃんとドラムを叩きだせるまでにだいたいどれくらいの時間がかかるのかは把握しているので、まずはストップウォッチを使って自分がどれだけ手際が悪くなったのかを時間という数字で確認してみようと思いました。

 

僕は基本的にチューニングセッティングの順で進めていきますので、まずはチューニングから初めてみます。

すると、「どういう順番でやるんだっけな?」とか「次はどの工程だっけ?」などといちいち考えたり悩んだりしなくても、何も考えなくても自然と体が普段やっていた順番通りに動きます。

これには自分でも驚きました。

 

次に、全部のタイコのチューニングを終えてセッティングをしていきましたが、これも何も考えなくても体が動いてどんどんセッティングを進めていけます。

感覚としては2ヶ月間、1回もドラムセットに触ってなかったとは思えない程に、特にモタつくこともなく以前と同じように「チューニングセッティング」までの工程を完了することができました。

 

ここで気付き実感したことがあります。

これが1つ目のポイントの、

自分なりのマニュアルを作っておけばその通りに動けば良い

ということです。

 

どういうことかと言いますと、僕はチューニングにせよセッティングにせよ自分なりの段取りのマニュアルを持っています。

自分なりの手順をしっかりと決めているということです。

ですので、「今日はここから取り掛かってみようかな!?」などという、行き当たりばったりな毎回手順が違うようなことはしません。

もちろん、その自分なりのマニュアルを作るまではどうやったら効率良く作業が進められるかや、工程の中でのポイントはなんなのかなどを試行錯誤しながら突き詰めてきました。

加えて、もっとこっちのやり方のほうが良いかな?と思うことがあれば試してみたり、それが採用されれば今までのやり方をアップデートすることだってあります。

 

色々と自分なりに頭を使って考え、体を使って試行錯誤していった結果を自分なりのマニュアルとして持ち、それを体に覚えこませるために毎回毎回の練習時に実践していくことをしていました。

それにより、2ヶ月空いたとはいえ自分が思う効率の良い手順を自身の体が覚えていたので、何も考えることなくその自分なりのマニュアルの通りに体が動いたというわけです。

つまり、チューニングやセッティングに関して、2ヶ月程度のドラムに触らなかった期間は僕にとって何も影響がなかったということです。

 

この結果を生んだ理由は、自分なりのマニュアルを持っていたということと、それを体に覚え込ませるために日々そのマニュアルにそって動いていたからです。

また、仮に「次はどんな順番でやるんだっけな?」と忘れてしまっていたりモタついてしまったとしても、自分なりのマニュアルさえ持っていればそれを思い出したり、紙に書いてあったりすればそれを確認することで、自分のいつもやっていた手順で工程を進めることができますし思い出すことができます。

復帰しての数回は確認しながらになるかもしれませんが、忘れている箇所があるとはいえすでに何回もやっていた流れですので、体が思い出すまでの時間は圧倒的に速いはずです。

初めてのことを体に覚え込ますには時間はすごくかかりますが、一回覚えてしまっていたものならば再度思い出す時間というのは短いのは誰にでも想像できますよね。

 

つまり、毎回行き当たりばったりで適当に日頃からやっている人は続けられているうちは良いですが、やらない期間があると復帰後にモタついてしまったり重要なポイントを押さえずに進んでしまうということになります。

それに反して、自分なりのマニュアルを持っていてそれを体に覚え込ませておけば、やらない期間があっても一連の流れは体が覚えているので何も影響がない。

仮に忘れている箇所があったとしても、マニュアルを確認し思い出せばすぐに元通りにすることができるというわけです。

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実際に2ヶ月ぶりにドラム叩いてみると・・・

前の項目ではチューニングやセッティングについての結果を話してきましたが、いよいよドラムを実際に叩いてみてどうだったかをこの項目では話していきます。

先の項目ではチューニングとセッティングについての内容でしたが、実際にはそのセッティングをしている最中に適宜確認としてスティックでタイコを叩いたり足でフットペダルを踏んだりと音は鳴らしています。

まず、チューニングの確認のためにスティックでタイコ類を久々に叩いてみて1番はじめに感じたのは、

「ドラムって良い音だな~」

ということです。

改めてヘッドやシェル(胴)などの各パーツの響きや余韻の音色に心地よさを感じたわけですが、ま~このことについてはただの音の感想なのでこの程度にしておきます。

 

実際の手の動き等で感じたことですが、ハンドテクニックに関してははちょこちょこ練習パッドを叩いていたこともあり特に違和感などは感じることはなく、予想はしていましたが「これはそこまでどうこうなっていないよな」という感じでした。

しかし、ドラムというのは複数のタイコやシンバルがありますので、その叩き分けに際して腕および手の移動ということが発生してきます。

これに関しては練習パッドを叩いていたからといって同じような動きをしていたわけではないので、若干の不安を残しつつセッティングが完了してから本格的に確認していこうという感じで、次は確認がてらバスドラムのフットペダルを踏んでみました。

右足でフットペダルを踏んでみると、若干の違和感が・・・

「あ~やっぱりフットペダルは一切踏んでいなっかたからこうなるか・・・」と思い、ただでさえ手に比べて足というのはコントロールが難しいので一気に不安が高まりました。

もちろん、足に関してもセッティングを終えてから本格的に確認していこうと思っていたので、一旦はここでやめてセッティングを最後まで終えることにしたわけです。

 

ここまではあくまでセッティング途中での確認としてドラムで音を出してみたわけですが、セッティングも完了しここからが自分の体がどうなっているのか?どれだけ下手になっているのか?についての本格的な確認をしていきます。

まずは感触を確かめがてら10分ほど適当にドラムソロを延々叩いてみたのですが、手や腕の移動に関する衰えは特に感じませんでした。

タム回しやシンバルへの移動も特に問題ない感じでしたね。

 

加えて、叩き始めてから23分くらいすると、セッティング時に感じたフットワークの違和感も特に感じなくなり、問題なく細かなキックのパターンも踏めます。

かなり早く勘が戻ったなと感じましたね。

10分ほどドラムソロを叩いてみましたが、体の動きについては問題ないことが判明し、次は曲を叩いてみることに。

 

適当に6曲ほど一気に叩きましたが、リズムが乱れることも特に感じず、体力的にもバテるということは全くありませんでした。

 

ここまでを整理すると、

・チューニング&セッティングは一連の流れを体が覚えていたので頭で考えなくても自然とテキパキ体が動いた

・スティックコントロールはパッド打ちをいくらかやっていたこともあり予想通り問題なし

・移動をともなう腕の動きも特に問題なし

・フットワークは最初一瞬の違和感を感じたが、23分ペダルを踏んでいたら問題なく細かな動きもできた

・ドラムソロ10分、曲を6曲ぶっ続けで叩いてみたが体力の衰えは感じなかった

 

つまり、2ヶ月ドラムを一切叩いていなっかたが何も問題はなかった

という結論でした。

脱力ができていれば筋肉の衰えなんてほぼ関係ない

叩きはじめてすぐに自分の体やプレイに問題はないことは確認できましたが、そこであることに気づきます。

今まで自分の積み重ねてきたことは間違いではなかった!!!

ということです。

僕のドラムプレイにおいて一番意識していることはnaturalです。

natural」というのは「自然な」という意味です。

自然な体の使い方をする、自然にドラムを叩く、自然な音色のドラムを奏でる、いろいろな意味にnaturalという言葉をドラムに関連させることができます。

その自然なドラムプレイにものすごく関係してくるのが「脱力」です。

 

脱力というのは力を抜くということです。

スポーツの世界でも力まずに脱力をすることの重要性は多くのプレーヤーが言っています。

そして、これはスポーツではないにせよ全身を動かしてプレイするドラムにも当てはまることです。

ドラムの教則本や教則動画で脱力は大切だという話を見聞きした人もいるかと思います。

脱力というのは力まないということですが、力まないというのは「無駄な力を入れない」ということです。

言い方を変えると「筋肉に頼った叩き方をしない」とも言えることができます。

 

このことから導き出されることとして、

「筋肉に頼らなくてもドラムは叩ける」

「筋肉に頼らない叩き方が理想の叩き方である」

という解釈として考えることができます。

力みはドラムプレイの大敵であるということは別の記事でも書きましたが(下の記事参照)、ドラムにせよスポーツにせよ力みの厄介なところは「力んだとしてもドラムが叩けてしまう」「力んだとしても音を鳴らすことはできてしまう」ということです。

力いっぱいおもいっきり叩けは間違い

 

テニスの際に、無駄に力が入った力んだ状態でラケットを振ってもボールを打つことはできます。

バスケットボールの際に、無駄に力が入った力んだフォームでもシュートを打つことはできます。

しかし、思い通りのところにボールを飛ばしたり、正確にゴールを決めるというプレイの質ということを考えると、質が高いとは言えません。

でも、力んでいるからといってそのスポーツが出来ないわけではないですよね。

これがドラムにも言えるということです。

 

もしも力むことによってドラムプレが全くできなくなったり、力んでいるとタイコにせよシンバルにせよ音が鳴らないというのであればわかりやすいんです。

なぜなら、「今、自分は力んでいるから音が鳴っていないんだな」と認識することができ、力まないようにしようと意識するからです。

ですが、実際は力んでいても音を鳴らすことはできますし、ドラムを叩くことはできます。

しかし、質ということや汎用性ということを考えると力みというのはドラムプレイの大敵なんです。

速い曲が演奏できない、複雑な手足のコンピネーションフレーズができない、良い音が鳴らない、などの質や汎用性を上げようとすると力みというものは排除していかなければならないということです。

 

こういったことから「脱力」の大切さを僕は説いているのですが、今回2ヶ月ドラムを叩かなかったことでこの脱力の大切さと、自分が大切にし積み上げてきたことが正しっかたことに繋がってきます。

まず、もしも僕が筋肉や筋力に頼ったドラムプレイを日頃からしていたら、今回の2ヶ月の自粛あけに久しぶりにドラムを叩いてどうなっていたかを考えてみます。

間違いなく、ドラムの腕は落ちていたでしょう。

思い通りに体が動かない、自粛前までは出来ていたことが出来なくなっている、少し叩いただけでものすごく疲れる、このような状態になっていたはずです。

なぜなら、家にいる時間がいつも以上に多く、家の中で生活する程度しか体を動かしていないため、日常生活が普通に送れる程度しか筋肉を使っていなかったからです。

 

筋肉に頼ったドラムプレイをしている人でも、ドラムを日々叩き続けられている状態であればいつもと同じようにドラムを叩くことが出来るでしょう。

しかし、今回のコロナ自粛のように家にいる時間も多くなり、仕事や学校に行くこともできないという普段の日常生活以下の運動量になった場合、久々にドラムを叩いた時に思い通りに体が動かないことは当たり前です。

だって、今まで頼ってきた筋肉が落ちているんですから。

 

今回はコロナウイルスが影響での自粛でしたが、先の項目でも話した通り怪我や病気、仕事や学校が忙しいなどの理由で、ドラムを叩けない期間が発生するというのは誰にでも可能性としてあります。

そうなった時に毎度毎度、自分が思い通りに体が動かないことやドラムが著しく下手になっていることに落ち込まなければなりませんし、「まずは筋肉をつけるところから始めないとドラムが叩けない」と筋トレをするところからスタートしなければならないというのは、「ドラムが好き」「早く今まで通りドラムを叩きたい」と思っている人には苦痛だと思います。

人によっては「こんなにドラムが叩けなくなっているなら、もうドラム辞めちゃおうかな」と思う人だって出てくるかもしれません。

 

しかし、僕は2ヶ月ドラムセットを全く叩かずに家で生活する程度の運動量であったにも関わらず、何ら問題なくドラムが叩けました。

これは僕が脱力を意識したドラムプレをし、脱力して叩くということを身につける努力をしてきたからです。

つまり、ここから考えられるのは、

「普通に日常生活が送れる程度の筋肉があればドラムは叩けるし、その程度の筋力で十分」

ということです。

関連する内容として下のリンクにドラマー的筋トレについて書いてありますので、合わせて読んでみてください。

ドラムが上達するには筋トレは必要?

ドラム演奏をするための筋肉の鍛え方!筋トレじゃない筋トレとは!?

 

体に合わないものを使い続けることほど非効率なことはない

前の項目では脱力についての内容を話しましたが、この項目の内容も脱力について関連してくることです。

脱力に加えて僕が意識していることは、身体に無理のない自分の体に合ったセッティングをするということです。

ここでいうセッティングというのは「タムの個数や種類」「どんな音色のシンバルをセットするか」というような内容の話ではなく、各機材の「位置」「高さ」「角度」といった調整についてのセッティングです。

 

僕はこのセッティングに対してもものすごく重要視していまして、僕の所にレッスンに来てくれている生徒さんにも徹底して自身でセッティングをやってもらっています。

では、なぜセッティングを重要視しているかと言いますと、

・人それぞれ骨格が違うため

・叩きにくいというストレスをなくすため

・出来ないことがあった時に、それは自分の技術の問題なのか?セッティングの問題なのか?の判断ができるため

・身体の故障を引き起こさないため

という理由からです。

ちなみに、24つ目に関してはまとめると、「自分の体に合わないものを使い続けることほど非効率なことはない」ということになります。

では、1つずつ解説していきます。

 

まず「人それぞれ骨格が違うため」についてですが、これは読んで字のごとく骨格は人それぞれ違います。

身長だって違いますし、同じ身長だったとしても足の長さや腕の長さは違います。

実際のプレイにしてもそうです。

使っているスティックだって違うわけですし、スティックの持ち方やフォームだって違うわけです。

ということは、

自分に合ったセッティングというのは、他の人と一緒になるわけがない

ということになります。

 

スタジオ練習などではドラムセットは前の利用者のセッティングの状態だったり、スタッフの人がそのスタジオが設けているデフォルトの状態に戻すというケースの2つのパターンになりますが、そのどちらもあなたの体に合ったセッティングではないのは考えればわかりますね。

ですが、厄介なのがドラムというのは自分の体に合っていないセッティングでもある程度叩けてしまうし、音を出すことができてしまうんです。

スタジオの利用時間も限られていますし、お金を払って練習に来ているんだから少しでも多くドラムを叩きたいという気持ちが先行してしまい、「ま~こんな感じで良いかな」と前の利用者のセッティングから少しいじった程度で叩き始めてしまったり、「そもそも、自分の体に合うセッティングの基準がわからないからいつも適当」という人もいるでしょう。

次からの内容に関連してきますが、これは凄く非効率でもったいないですよ。

 

では、次に「叩きにくいというストレスをなくすため」ということについての解説です。

体に合っていないセッティングであれば叩きにくいということを感じますよね。

「セッティングにそこまで時間かけたくないしな」とある程度のところで叩き始めてしまうと、時間の節約と引き換えに叩きにくいというストレスを感じることになります。

でもって、結局「なんか叩きにくいな~」「スティックが引っかかるな~」「叩き損ねをするな~」と思いちょこちょこセッティングをいじってしまい、結果的に調整し直すことになり時間の節約もできずストレスを感じただけということになってしまいます。

 

また、途中で調整し直せばまだ良いのですが、そのままの状態でしばらく叩くことでその体に合っていないセッティングに慣れてしまうというケースもあります。

しかし、これは慣れではなくその叩き辛さを自分自身で無意識のうちにカバーしているからの結果です。

つまり、そのカバーするための微妙な動きは本来自身がドラムを叩く際に必要な動きではないので、無駄な不自然な動きになりますしそれが力みにもつながります。

しっかり自分の体に合ったセッティングをしていればそのような不自然な動きをする必要がないにも関わらず、横着をしたために自分の本来のプレイができないわけですし、力んでしまう癖までついてしまいます。

そして、本人は自分の本来のプレイができていないことも、力んでしまう癖がついてしまうことにも気づいていないわけです。

これもやはり、ドラムという楽器はたとえ自分の体に合っていないセッティングだったとしてもドラムが叩けてしまう、音が出せてしまうということから、本質が見えなくなってしまうのです。

 

また、このあと紹介する4つ目の「身体の故障を引き起こさないため」にもつながってくる話ですが、疲れやすくなるということも挙げられます。

デスクワークの仕事をしている人や、勉強をするために机に向かっている時をイメージしてもらうとわかりやすいですが、自分の体に合っていない机や椅子の高さでは作業に集中できる時間が全然違ってきます。

自分の体に合っていないものを使っていると、デスクワークをしていてもすぐに肩が凝ってしまって仕事に集中できなかったり、勉強をしていてもすぐに中断して寝転がりたくなります。

こんな症状も立派な疲れですし、これは単純にその人の集中力が問題というより、使っている椅子や机に問題があるためにすぐに疲れて集中力を失ってしまったり、肩や首などの体の痛みがともなってしまうために集中できないということです。

 

これと同じようにドラムも椅子に座るわけですし、腕を前や横に突き出して各機材を叩くとなると自分に合っていないセッティングをしていたら疲れやすくなるのも当たり前ですし、肩が凝ったり腰が痛くなったりするわけです。

そうなってくると練習や演奏に集中もできませんし、不自然な姿勢ゆえに本来できることもなかなか出来るようにならずミスも減らず、最悪のケースは身体を痛めてしまうということにつながっていきます。

会社のデスクや学校の机のように長時間使っているわけではないかもしれませんが、その分ドラムはあれだけ手足を動かしているんです。

同じようにドラムだってしっかりと自分の体に合うように調整してあげましょう。

 

次は「出来ないことがあった時に、それは自分の技術の問題なのか?セッティングの問題なのか?の判断ができるため」についての解説です。

自分の体に合っていないセッティングで叩いていると、本来であれば出来ることも出来なくなることがあります。

また、本来であれば練習を積んでいく過程で出来るようになることが、一向に出来るようにならないということも起こります。

今言ったのはセッティングが原因で出来ることが出来ないということですが、自分の能力が達していない、体の使い方が間違っている、練習方法が悪いために出来ないという場合だってあります。

一般的に出来ないことがあると、後者を思い浮かべることが多いと思います。

 

しかし、練習をたくさんしているのにも関わらず出来るようになりたいことが一向に上達しないと、「ペダルが悪いんじゃないか?」「スティックが悪いんじゃないか?」「セッティングが悪いんじゃないか?」と自分の能力以外を疑い始めることがあります。

そうですよね、先ほども言ったように、

・セッティングが悪いために出来ることが出来ない

・自分の能力の低さ、取り組んでいる練習の仕方の悪さ、努力量が足りない、などの自分が原因で出来ない

という2つの候補に分けることができるわけですから。

 

しかし、常日頃から自分の体に合ったセッティングをして叩いたのならば、原因として「セッティングが悪いために出来ない」という可能性をなくすことが出来ます。

厳密には疑う優先順位を低くすることができるという感じですかね。

そうなると、練習方法が悪いのか?体の使い方が上手く出来ていないのか?単純に練習量が足りていないのか?と、原因を自分が理由のものとして絞ることが出来ます。

これが全ての可能性が考えられる場合であったら、単純に練習量が足りないにも関わらず「もっとハイグレードなペダルを買わないと細かなフットワークができないのでは?」と、見当外れにむやみに新しい機材を買うことになり根本的な解決に至らないということが起きてしまいます。

 

上達において必要なことは、「原因」と「その解決策」、そして「その解決策を実践していく」という流れが必須ですので、第一段階の「原因」を見誤ってしまっていては解決したいことも解決できません。

これも単純に習得したいことを習得するという目的において、とても非効率なことですよね。

 

最後に「身体の故障を引き起こさないため」についてです。

これは言葉で表せば「そうだよな」と感じることができるかと思いますが、実際にドラムを叩いている段階ではわかっているけどわかっていないという現象に陥ります。

なぜかというと、

・すぐに体が故障するわけでない

・故障してからでないと後悔しない

という理由からです。

 

体に合わないがゆえの身体の故障というのは、蓄積されて初めて故障に至ります。

つまり、蓄積段階では気づきにくいということです。

病気なんかでいう「症状が出た時には手遅れだった」みたいな感じで、「もっと早く違和感を感じた時点で病院に行っておけば良かった」ということになるわけです。

「もっと早くセッティングの見直しをして、体に負荷がかからないようにしておけば良かった」と置き換えることが出来ますね。

違和感の段階で気づいて手を打てれば良いですが、その違和感から目を背けていると手遅れになってしまうことだってありますし、手遅れじゃないにしても何か治療を受けなければならないということになるかもしれません。

 

また、人間というのは愚かな生き物ですので、問題が起きてからじゃないと行動しないんです。

問題が起きてから後悔するんです。

後悔しないように事前にいくらでも対策できたのにも関わらずです。

「病気になってから初めて体に気を使うようになる」

「交通事故を起こしてから、安全運転をしておけば良かったと思う」

「大切な人が亡くなってから、もっとこんなことをしてあげれば良かったと思う」

これと同じことですね。

大好きなドラムをこれからも長く続けていきたいと思うなら、自分の体に合っているかどうか?身体に無理のある動きをさせてしまうセッティングではないか?ということを見直してください。

自分なりの正しい論理を持ってとにかくドラムに時間を費やす

ここまで色々と脱力だったりセッティングだったりと直接ドラムを叩くことに関係してくる内容について解説してきましたが、最後のポイントは「自分なりの正しい論理を持ってとにかくドラムに時間を費やす」ということの解説です。

ここで言う「論理」とは「自分なりの方法論」or「自分なりの考え」という意味です。

この言葉は2つの意味合いの融合でして、「自分なりの正しい論理を持つ」ということと「とにかくドラムに時間費やす」という意味に分けることが出来ます。

ここでポイントなのは、このどちらかだけではダメということです。

この2つを合わせることが重要です。

 

まず「正しい論理を持つ」ということについてですが、これは「なぜこの練習をする必要があるのか?」「この練習をするとどのような効果があるのか?」「なぜ自分はこのように叩こうと思ったのか?」などの自分がやっていることを深掘りして論理的に説明することができるということです。

例えばある練習をしていて「なぜこの練習をするのか?」ということについての自分なりの正しい論理を持っていなければ、何のためにこの練習をしているのかわからずにやっているということになります。

また、自分でその論理を考えた時に導き出された内容に対して、自分が納得できないのであれば「そもそもこの練習を今やる必要があるのか?優先順位が違うのではないか?」という考えの理由にもなります。

 

理論というのは人それぞれで構いません。

例えば「曲の練習をする時はこういった流れで曲の練習をすると、実際に曲を叩けるようになって覚えるまでにスムーズにいく」というように、自分はこのやり方だと上手くいくという方法は人それぞれ違いますので自分だけの方法論(論理)を持っていれば良いのです。

他の人に当てはまらなくても自分にはしっくりくるのならば、それが自分にとっての正しい論理なんですから。

もちろん、自分含め多くの人に当てはまることだってあります。

「自分なりの」という言い方をすると1から自分で考えなければいけないような気がしますが、教則的な内容のものや人からのアドバイスを参考にしても全然構いません。

 

また、その論理を論理的に説明できるくらいまで自分の中で理解もしていなくてはなりません。

論理的に説明できるくらいまで自分の中に落とし込んでいるから、本当の意味で自分自身で理解しているということになります。

自分の言葉で言語化できていないということは、まだまだ感覚でしか理解していないということになります。

そうなるとその論理は自分の中でしっかりと整理できていないということになってしまいます。

 

加えて、その論理というのは自身の成長や気づきによって変化したりアップデートされることも当たり前です。

色々なことを研究したり経験することで、今までと違った考え方になるのは人間として当たり前のことなのですから。

しかしその際もその都度、論理的に説明できるくらいまでしっかりと自分の言葉で言語化しましょう。

 

では、後半部分の「とにかくドラムに時間費やす」ということについてですが、これは読んで字のごとくです。

「とにかくドラムの練習やドラムについて考えたり研究したり、必要だと思うことに時間を費やせ」

ということです。

練習をしなければ上手くなりませんし、自分なりの論理を持つにしても様々なことを考えないと論理を持つことはできません。

どちらか片方ではダメということです。

 

ドラムはたくさん練習しているしたくさん叩いているけれど、何も考えていないのであれば闇雲にやっているだけです。

またその逆に、頭であれやこれやと考えていても実際にドラムを叩いていないのであれば、その考えたことが正しいかどうかもわかりませんし、そもそもドラムの技術が上達しません。

つまり、「頭も体も使って努力しろ」ということです。

 

そして、そういった努力を長い時間かけて積み上げていくんです。

長い時間をかけて定着させたもの(ドラムに関する能力)を失わさせるには、それもまた長い時間がかかります。

何年も積み上げてきたのなら数ヶ月なんて大したことないです。

もちろん、日々叩けることに越したことはありませんが、そうもいかない時だってあります。

スラムダンクの彩子さんも言っていましたが、短期間で得た成長は短期間で失われてしまいます。

しかし、その逆を返せば長期間積み上げてきたものは、そんな短期間では失われないということです。

 

また、「自分はドラムを始めて間もないし・・・」という人は、まだそれだけしかドラムに時間を費やしていないのですから1から始めたって誤差みたいなものです。

お金のように、何年もかけて貯めてきた貯金をギャンブルにハマってあっという間に使い果たしてしまったというようなことは、人間の積み上げてきた能力では起きないといわけです。

叩かない期間があることで上手くなる場合もある

大前提として言っておきますが、練習できるのであれば練習したにこしたことはありません。

ですが、何度も言いますが一定期間ドラムが叩けない期間が発生してしまうということは誰にでも起こる可能性があります。

しかし、日頃から頑張っている人には、そういった期間が発生した時にご褒美がもらえる場合があります。

そのご褒美とは、

ドラムを叩いていなかったのに上手くなっている!

ということです。

 

「ドラムを叩かずに練習していなかったのに上手くなることなんてあるの!?」と思った人もいるかと思いますが、これがあるんです。

厳密には上手くなると言うよりも「直したいと思っていた悪癖がなくなっている」という感じです。

どういうことか解説します。

 

ドラムの上達を妨げる原因として悪い癖というものがあります。

例えば、シンバルを叩く時に押さえつけるように叩いてしまうという癖を持っているとします。

意図してそういう叩き方をしているのならば良いですが、その癖によって音色や次への動きに不具合が生じてしまいこの癖を治したいと思っているのならば、その癖はその人にとって直したい悪癖です。

 

しかし、日頃から意識はしているものの、ついついその叩き方でシンバルを叩いてしまうという状態だったとしましょう。

かなり意識して叩いている時は良いのですが、ちょっと気を抜いたり他のことに意識が向いているとその癖がすぐに出てしまう。

内容は人それぞれにしろ、そういったことって誰にでもあるものです。

頑張って練習しているのになかなか定着せずに、悩ましいことです。

 

しかし、こういった際に今回のように全くドラムを叩かない期間があると、復帰した時に、

「あれ?前まで意識してもなかなか定着しなかったことが、いつの間にか無意識にできるようになってる!?」

ということが起こります。

だったら頻繁にドラムを叩かない期間を作れば簡単に上手くなるのでは!?と思うかもしれませんが、そうではありませんしこれには条件もあります。

 

その条件の解説の前に、癖を直す作業というのは、別の癖で上書きをすることだと認識しましょう。

悪い癖を直すために、良い癖で上書きをするということです。

悪い癖をなくすのではく、良い癖で上書きをするから結果的に悪い癖がなくなるんです。

 

では、このことを理解した上で条件について解説します。

その条件とは、

・上書きするための良い癖が何かわかっている

・良い癖を身につけるために日々努力をしていた

ということです。

 

まず「上書きするための良い癖が何かわかっている」ということについてです。

これはそもそも、その直したいと思っている癖を直した自分の求めている状態がドラムを演奏する上で正しいことでなければ、また別の問題が発生してしまいます。

つまり、「悪い癖」を「別の悪い癖」で上書きしても、別の問題が発生するだけということです。

 

次に「良い癖を身につけるために日々努力をしていた」ということについてですが、どれだけ「悪い癖」を「良い癖」で上書きするために意識し時間を費やしたか?ということです。

こうすれば良いという良い癖がわかっていたとしても、その良い癖で上書きするための意識と時間を費やしていないのでは上書きなどできません。

正しい努力をどれだけしたか?ということですね。

 

では、日々悪い癖を直そうと努力していた時(ドラムを叩けなくなる前の期間)の状態がどういったものか解説します。

この時は、「悪い癖」と「良い癖」が自分の中で混合している状態と考えることができます。

無意識の悪い癖と、努力することによって生まれた意識的な良い癖がそれぞれ自分の中にあるという感じです。

 

そして、この混合されている状態で叩けない時期というものが発生しドラムを叩いていないと、その間に脳内が整理されてフラットな状態になります。

フラットな状態からまたドラムが叩けるようになりドラムを叩いてみると、以前に意識的に植え付けようとしていた良い癖が呼び起こされます。

努力して意識していたものだからこそ、フラットになった状態から優先的に呼び起こされるというわけです。

 

では、これがその努力をしていなかったor努力量が少なっかた場合はどうなるかと言いますと、努力していなかったのであれば呼び起こされる要素は悪い癖しかないので同じ悪い癖を身につけている状態です。

また、努力量が少なっかた場合でも優先的に呼び起こされるのは力の強い悪い癖ということになります。

 

つまり、先に挙げた条件を満たす努力をしていた人だけが、叩けない期間があったとしても復帰後にご褒美をもらえるということになるわけです。

またドラムを始めても大丈夫か?

最後に「またドラムを始めても大丈夫か?」ということについてですが、ここまで読んできたのならわかっているかと思いますが、

様々な理由でドラムを叩けない期間があったとしても、問題なく復帰して良いです。

なぜなら、僕が今まで言ってきたようなことをあなたが今まで積み上げてきたのであれば問題なくまたドラムが叩けるからです。

「自分はそんなこと積み上げてこなかった・・・」という場合でも、これから積み上げていけば良いのです。

積み上げてきたのであれば何も問題ないし、積み上げてこなかったのであればこれから積み上げていけば問題ないということです。

全ての人が四六時中ドラムに時間を費やせるわけではありません。

自分なりに工夫してあれこれ試してみてください。

 

後日談

2ヶ月ぶりにドラムを叩いた当日に関しては何も問題はなかったですが、その後どうだったかもおまけとして書きたいと思います。

基本的には特に何も問題ないというのは変わりないのですが、久しぶりに動かしていない使い方で体を動かすと「筋肉痛はどうなのか?」ということを連想するかと思います。

僕もその筋肉痛という点だけ1つ気づきが次の日にありました。

 

筋肉痛と言っても、全身筋肉痛で次の日動くのもツラかったというようなことはありませんでした。

唯一感じたのが、お尻と足の付け根あたりのその一帯が筋肉痛になっていました。

筋肉痛の度合いとしてはほどほどな程度の筋肉痛で、動くことは全然できるけど適度に筋肉痛のあの痛みを感じるという程度です。

そこで、なぜこの部位が筋肉痛になったのか考えてみました。

 

先の項目で「脱力し筋肉に頼らないドラムプレイを心がけている」ということを言いましたが、体を動かす上で必要最低限の筋肉は使います。

僕にとってドラムを叩く時に使う筋肉というのは、

・握っているスティックをはじめ、手や腕を持ち上げる筋肉

・ペダルを踏むために足を持ち上げる筋肉

・ドラムスローン(イス)に座っている姿勢を保つ筋肉

という大きく分けて3つの筋肉です。

そして、これらの筋肉は日常生活が普通に送れる程度の筋力で十分というのが持論です。

 

今回の後日談で筋肉痛を感じたのはお尻と足の付け根あたりの一帯ですが、この筋肉というのは主にペダルを踏む際に足を持ち上げる時に使われる筋肉です。

今回のコロナ自粛によって日常生活の中で一番しなくなった行動というのは「歩く」という動作です。

僕以外の人も普段ならば出勤や通学時に駅まで歩いたり、買い物や遊びに出かけたりする際に歩くということを日常生活の中で頻繁にするかと思いますが、その「歩く」という動作がかなり減っていたかと思います。

 

もちろん、こういった時期でも意識的にウォーキングやランニングをしていた人は変わりはないのかもしれませんが、僕はやろうやろうと思ってはいたものの結局数回しかやっていないので、足を持ち上げるために必要な筋肉が、普通の日常生活で使用する以下の状態になっていたようです。

このことからドラムを2ヶ月ぶりに叩いた次の日に、お尻と足の付け根あたり一帯の筋肉が筋肉痛になったと考えられます。

 

しかし、逆を言うと足を持ち上げる筋肉にしても今回のように極端に歩かなくなる場合は別ですが、通常の日常生活で歩いている程度の筋肉量で問題ないということが言えます。

もちろん、日常生活と言っても人それぞれです。

仕事にしても歩くことが多い仕事をしている人と、デスクワークでずっと座りっぱなしという人では筋肉を使っている量は変わってきます。

駅まで毎日のように歩いている人と、車移動がメインという人でも違ってきますね。

ですので、日頃歩いている量が少ないなと感じる人は、ウォーキングなんかを意識的にやって自然な足を持ち上げて下ろすという動作をする機会を増やしてみると良いかと思います。

 

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