使うことの多いフラムにも種類がある!フラムとは?

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曲を演奏する時など知らず知らずに使っているテクニックの1つに「フラム」というものがあります。

「フラムってなんだ?」と思った人もいるかと思います。

実際には少し定義が違くなりますが、凄くザックリと言うと「両手で同時に叩く」とまずは捉えてください。(もう1度言いますが正確には異なりますよ)

曲を演奏している時などにスネアやタムなどを左右の手で同時に叩くことがあるかと思いますが、あの左右同時に叩くこととまずはイメージしてください。

こう考えればフラムという言葉を知らなくても、普段自分が頻繁に使っていることがわかりますね。

 

ですが、冒頭でも言いましたが「フラム」って正確にはちょっと違うんです。

今回はその「本来のフラムとはどういったものか?」と、「フラムにも種類がある」ということについて解説していきます。

 

本来のフラムとは?

まずフラムとは譜面上でどのように表記されるかを紹介します。

バンドスコアや教則本を読んだことのある人ならば、下の譜面のような表記を見たことがあるかと思います。

これが「フラム」の表記です。

譜面を見てもらうと、通常の音符の前に何やら小さく表記された音符が書かれているかと思います。

この2種の音符についてですが、まず通常の音符を「本音符」と言い(手順が大文字になっている方)これは表記の通り通常の音符通りに叩きます。

そして、その本音符の前に書かれている小さな音符ですが、これを「装飾音符」と言います。

この装飾音符は、本音符の少し前に小さな音量で叩くというものです。

 

冒頭では同時に叩くという表現をしましたが、正しくは装飾音符を本音符のほんの少し前に叩いているんです。

つまり、言い方を変えるとほぼ同時に叩く」ということになります。

「ほぼ」という言葉がポイントで、同時ではないということです。

これにより「フラッ」というニュアンスに聴こえることからフラムと呼ばれているわけです。

 

Rudiments上での「フラム」単体についての譜面はアクセントがついていませんが(先ほどの譜面)、実際には本音符にアクセントを付け「本音符を大きな音量」「装飾音符を小さな音量」というように叩きます。

つまり、フラム単体のRudimentsでは音量差を明確につけるのです。

その他のフラム系のRudimentsにはアクセントの指定があるので、アクセント表記の指示に従うということになります。

ですので、その他のフラム系のRudimentsでアクセントのついていないフラムが登場したら、そのフラムは本音符にもアクセントをつけないということになります。

フラマキューなんかがそうですね。

 

この項目で紹介してきた内容が本来の「フラム」になりますが、実際に曲などの演奏でフラムを使う時は若干異なってきます。

そのことについて次の項目で解説しています。

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曲中でよく使われるフラム

この項目では曲などの演奏でよく使われる「フラム」のついて解説していきますが、もちろん先ほどの項目で紹介した本来のRudimentsでのフラムも使われることはあります。

しかし、曲中で使われるフラムとなるとこの項目で紹介する内容の方が多く使われますので、実際に曲のコピーをする際はどちらのフラムが使われているのかを聴きわけてコピーすると、よりコピーの質が上がりますね。

 

まず先ほどの項目で紹介した「本来のフラム」ですが、音量の差は

「本音符が大きい音量」

「装飾音符が小さな音量」

という説明をしました。

 

では、この項目の本題となる「曲中でよく使われるフラム」ですが、この音量の差に違いがあります。

結論を先に言うと

「本音符も装飾音符もどちらも大きな音量で叩く」

ということになります。

装飾音符もしっかりとした音量を与えて存在感をだすということです。

 

フラムというのは前の項目でも解説しましたが、装飾音符を本音符よりも若干前に鳴らします。

そうすることによって「フラッ」というように音に幅的な太さが生まれます。

幅という表現をしましたが、例えば左手でスネア・右手でフロアタムを全く同時に叩いたとします。

そうすると、その一点の音圧は上がりますが幅という観点で言えば片手でスネアもしくはフロアタムを叩いた時とほぼ変わりません。

しかし、これをフラム的に少しそれぞれの音符をズラして叩いてみるとどうでしょう。

音の鳴るタイミングが若干ズレるため音像の幅が増します。

これにより太い音に聴こえるわけです。

 

もちろん、音圧が上がったことでも太いという感覚を得ることはできますが、幅という意味と一点の音圧という意味では聴こえ方・感じ方が違ってきます。

太いという言葉の通り、音像に幅がある方が太さは感じやすいですからね。

 

この幅からくる太さをフラムで表現するわけですが、実際の曲となるとギターやベースといった他の音も鳴っていますし、ボーカリストの歌声もあります。

となると、前の項目で解説したようなRudiments的な小さい音量での装飾音符ではフラムとしての効果が得にくくなります。

もちろん、あえてその聴こえるか聴こえないかのニュアンスがほしい場合もありますので一概には言えませんが、明確なフラムを曲中で表現したい場合は装飾音符もある程度大きな音で鳴らす必要があります。

つまり、音の太さを明確に伝えるために装飾音符の音量を調整(大きく)するということです。

この装飾音符もある程度の音量で叩くというのが、曲中で多く使われるフラムということです。

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装飾音符の音量やタイミングを調節すれば表現力の幅も広がる

先程の項目でも紹介したように、装飾音符の音量を変化させることで本音符の音量は同じでもフラムの聴こえ方が変わります。

わかりやすく装飾音符の音量を大・中・小として考えても、同じ本音符に対して3パターンの選択を取ることができます。

 

また、装飾音符のタイミングにも変化をつければそれだけで聴こえ方が変わります。

フラムの定義として本音符の少し前に装飾音符音符を鳴らすという説明をしましたが、その少し前の「少し」を調節するということです。

限りなく同時のタイミングに近くすることもできますし、別の音符に捉えられない程度に大きく幅を開けることもできます。

本音符のタイミングを調整しても音幅に変化を与えることができます。

しかし、極端にあまりにも幅を大きくすると16分音符の2連打のように、フラムではなく意図しないニュアンスに聴こえてしまいますけどね。

 

この装飾音符を鳴らすタイミングを調節することでも音の太さを調節することができますので、自分の聴こえさせたいニュアンスに調整することが出来るわけです。

逆を言うとフラム1つ取っても考えることがたくさんあるのです。

今まで何気なく叩いたり聴いたりしていたフラムの奥深さに気づくことでしょうし、そういったことを意識できるようになるとドラマーとしてのレベルも上がります。

意識してみてください。

 

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