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Multi Drummerのひろいです。
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ドラムや楽器をやっていると「ハネる」という言葉を見たり聞いたりしたことがあると思います。
ハネるというのは、3連符の1つ目と3つ目の音を鳴らしていくことを言います。
ちなみに、先程言った3連符とは1拍3連のことですが、6連符を前半と後半に分けても3つかたまりの音符となり半拍3連となるので、これもハネさせることができます。
16分音符でハネるということですね。
6連符の1つ目と3つ目、4つ目と6つ目ということです。
ちなみに、ハネるということの解説をする時に「タッカタッカのリズムだよ」という人がいますが、これはあくまで聴こえる音やリズムとしての例の1つであり、この説明だけで終わらせてしまうのは全然不十分ですのでしっかりと音符として理解することが必要です。
感覚という要素も必要ですが、しっかりと裏付けされた理論や知識がないと思うように上達はしません。
ストレートな8分音符との比較
先程、ハネることは3連符や6連符が関係してくるということを言いました。
この項目では、ハネているものとハネていないものの違いを具体的に解説していきます。
まず、ハネていないものとして8ビートなどの右手の動き(ハイハットなどを刻む)は8分音符ですが、これは1拍の中に均等に2つの音符が並んでいます。
拍についてよく分からない人は下の記事も合わせて読んで下さい。
1拍には様々な音符が詰まっている
これは何拍叩こうと何小節叩こうと均等に進んでいきます。
では、3連符(1拍3連)はどうかというと、1拍の中に均等に3つの音符が並んでいます。
均等ということは同じですが、それが1拍の中で2つなのか?3つなのか?が違っています。
そこから更に冒頭でも言ったように、ハネるという3連符の1つ目と3つ目だけに注目してみます。
1つ目の音符に関しては、3連符も8分音符も同じタイミング(4分音符の位置)です。
そして、次の音ですがこの次の音がどのタイミングかで、ハネるハネないが変わってきます。
8分音符の場合は次の音は、1拍の中での8分音符の2音目(8分音符の裏)のタイミングで、音符の間隔は均等になります。
これがハネていないストレートな状態です。
では次に3連符をみてみましょう。
ハネる場合は1音目の次に鳴らすのは、3連符の3つ目になりますので、その3連符の3つ目の位置に注目してみてください。
8分音符のように均等な間隔ではないことがわかります。
8分音符の裏のタイミングよりも少し後ろにありますので、1音目からは8分音符よりも遠い位置にあります。
この1拍の中での2音の位置によって、ハネているのかハネていないのかが決まってきます。
2音目の位置が8分音符の裏のタイミングならばハネていない、3連符の3つ目ならばハネているということです。
そして、このハネているリズムをシャッフルと言ったりもします。
ちなみに、1音目が休符でも同じように8分音符の裏で鳴っているか?3連符の3つ目で鳴っているのか?で、ハネているいないは決まってきます。
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ストレートな16分音符との比較
前の項目では、ストレートな8分音符とハネている8分音符について解説しました。
この項目では16分音符でのハネるハネないについて解説します。
16分音符は1拍の中に均等に4つの音符があります。
そして、16分音符の裏となるのは、16分音符の2つ目と4つ目です。
ハネる場合は、この16分音符の裏をハネさせていきます。
表の位置である16分音符の1つ目と3つ目、つまり8分音符の位置はハネていないストレートの場合もハネている場合も同じタイミングということになります。
16分音符の裏をハネさせる場合は、まず6連符で考えます。
冒頭でも言いましたが、6連符は前半の3つと後半の3つで分けることにより半拍3連と捉えることができます。
そして、この前半・後半のそれぞれ3つ目の音符を16分音符の裏とすると、16分音符をハネさせることができます。
6連符の3つ目と6つ目ということですね。
譜面上での表記について
ハネている内容を譜面に書きたい場合は2種類の書き方がありますので、この項目ではそのことについて解説していきます。
まず1つ目の書き方として、本来の音符通りに3連符や6連符を使って休符を交えながら、誰が見ても読み間違いがないように書く書き方です。
こんな感じです。
そして、もう1つのパターンは通常の8分音符や16分音符で記載してあるが、読み手が自身でハネているパターンに読み替えていくというものです。
バンドスコアなんかを見ているとシャッフルなどの楽曲の場合、譜面の最初にこのような表記が書かれていることがあります。
これは、「8分音符で書いてあっても、8分音符の裏は3連符の3つ目と考えて読んでね」ということです。
厳密には8分音符の表も長さが通常の8分音符ではなく、3連符2つ分の長さになるのということも意味に含まれているのですが、とりあえずはドラマーの場合でしたら音を鳴らすアタックのタイミング(8分音符の裏は3連符の3つ目)ということをしっかりと理解してください。
譜面にこのような記載があったら、通常の8分音符で書かれてあっても全てハネたリズムとして脳内で変換して読んでいきます。
下の写真のように譜面では左のパターンとして書かれていても、実際に演奏する時は右のパターンで演奏していくわけです。
16分音符でハネる場合も同じで、下のように書かれてあったら16分音符でハネさせて読んでいきます。
16分音符の場合は上の写真のように半拍分で書かれていますので、「通常の16分音符の2つ目と4つ目は、6連符の3つ目と6つ目と読み替えてね」ということになります。
下の写真のように脳内で変換するわけです。
どちらにもメリット・デメリットはありまして、通常の音符通りに書くのならば音符通りに読んでいくしかないので、読み間違いということはなくなります。
しかし、休符を書くことや音符の上の数字(1拍3連や半拍3連は3、6連符は6)を書かなければならないので、書くのが面倒だったり譜面がごちゃごちゃします。
その反面、読み替えをしていく譜面の書き方だとスッキリした見た目にはなりますが、脳内で音符の変換をしていく必要があるので慣れが必要です。
じゃあどっちでやっていけば良いんだ?と思うかもしれませんが、どちらにも対応できるようにする必要があります。
自身で譜面を書く場合は、どちらで書いた方がわかりやすいかを判断してから譜面を作っていった方が良いですね。
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ハネることの難しさ
ハネた内容のドラムを叩くことの難しさというのは色々な要素がありますが、1番難しい要素として挙げられるのが、
区切る位置によって音符の距離が変わるということです。
特に2連打をする場合、この要素が大きく現れ難しさを感じます。
下の譜面のを見てみてください。
こちらは8分音符と16分音符のストレートな音符ですが、連なった音符をどこで区切っても区切られた2つの音符の距離は同じです。
次に、3連符や6連符で表記したハネた場合の下の譜面を見てください。
この場合、区切る位置によって音符と音符の距離が変わります。
色別に区切ってありますが、赤線で区切る場合は音符と音符の間に3連符や6連符1つ分の空間があります。
しかし、青線で区切る場合は音符と音符の間に先ほどのような空間はありません。
この区切る位置によって2つの音符の距離が変わるということが、ハネることの難しさなんです。
よって、この連なった2つの音符を叩く際の距離の違いを理解し、その使い分けが演奏中にできるようにトレーニングしていく必要があります。
手で叩くにしても足でペダルを踏むにしても、どちらもということです。
まとめ
・ハネるリズムは3連符の1つ目と3つ目、6連符の1つ目と3つ目と4つ目と6つ目が大きく関係してくる
・8分音符や16分音符の表の位置は同じだが、その裏となる音符をハネさせることでハネたリズムになる
・譜面上での表記は大きく分けて2種類ある
・連なったハネた音符は区切る位置によって音符と音符の距離が違う
シャッフルなどのハネたリズムが日本人は苦手と言われることが多いですが、しっかりとどういった音符が使われていたり仕組みになっているかを理解し、正しい練習を地道に積んでいけば苦手意識はなくなります。
むしろ、ハネてる曲って楽しい!と感じることができ、今まで好んでシャッフルや16ハネの曲を聴いてこなかった人もそういった楽曲の良さがわかってきます。
感覚という面も大切ですが、理論的にしっかりと理解することも必要になってきます。
もちろん、頭でわかっているだけで叩けるようになるわけではないので、頭で理解するために費やした時間の何倍も練習に費やす必要がありますけどね。
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一拍、そして一瞬一打のために膨大な練習をするという話
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