結局スティックって何を選んだら良いの?スティック選びで困ったらこれを使え!

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Multi Drummerのひろいです。

楽器店にスティックを買いに行くと、棚いっぱいに何十種類ものスティックが置かれています。

ドラムの専門店ともなると壁一面がスティックなんてこともあります。

ドラムを始めたばかりの初心者の方やこれから始めようとしているドラム未経験の方にとっては、何を買ったら良いのかわからなくて困ってしまうはずです。

正直何が違うのかもわからないでしょうし、未経験の人にとってはスティックを手にとって握り比べををするのも勇気がいります。

また、ドラム歴がある人でも自分にあったスティックが見つからず悩んでいる人も多いでしょう。

いろいろ試してはいるものの、1セット1000円前後の値段ですので試すにしてもなるべく失敗はしたくないですからね。

そこで今回の記事は、結局どのスティックが一番良いのか?という内容で記事を書いていきたいと思います。

1番良いスティックとは?

今回のテーマでもある1番良いスティックとは何なのか?
どのスティックを使うべきなのか?
と、いうことについての答えなのですが、それは

自分に合ったスティックを使うということです。

1番良いスティック」「使うべきスティック」というのは、自分に合ったスティックなのです。

おいおい、そんな漠然とした当たり障りのない答えかよ・・・と思ったかもしれませんが、順番に解説していきますのでこのまま読み進めてください。

使いたいものは合うものとは限らない

自分の進むべき道は何か?どんな仕事に就くべきか?という誰しもが抱える悩みの答えとしてあげられるものに、「自分のやりたいことをやれば良いんだ!」というものがあります。

素晴らしい答えだと思いますし、それが本質だと思います。

ですが、自分の使うべきスティックは何?と考えた時に、使いたいものを使えば良いという答えになるかというとそうでもないのです。

 

では、仮に使いたいスティックと考えると何を選ぶでしょうか?

スティックについての知識のない初心者や未経験の人は、自分の好きなドラマーのシグネチャーモデルを選んだり、好きな色や柄で選ぶケースが多いです。

だってそれくらいしか判断できる要素がないんですもの。

では、そこそこ歴のある経験者の場合を考えてみましょう。

歴があるということは、それなりにドラマーとしてもプライドが生まれてきますし野心も出てきます。

そうなってくると誰かのモデルを使うということをだんだんとしなくなってきます。

特にプロを目指しているような人にはこういった傾向が見られます。

もちろんずっと憧れのドラマーのモデルを使っている人もいますので、全てではないです。

そして知識も色々と付いてきますので、パワーを出すために重いものにしてみよう、アタックを重視するために細めのものにしてみよう、長い方が遠心力を使えるからよりパワーが増すだろう、太いタイプの方が音も太くなるみたいだ、なんて色々と考えるわけです。

加えて自分のオリジナリティーも出したくなりますので、あまり他の人が使っていないような極端なタイプのスティックを使い出す時期が出てきたりもします。

これだけ太さもあって長さもあるスティックを普段から使っていれば、誰にも負けない音量でドラムを叩けるんじゃないか⁉︎なんて思うわけです。

今、例に出した初心者、経験者どちらのタイプも自分に合っているということよりも、自分の理想を優先した考え方でスティックを選んでいます。

もちろんそういった考え方も必要です。

初心者の方ならば、憧れのドラマーのモデルのスティックを使えばそれだけでやる気が出てモチベーションを維持できますし、歴のある経験者の人でしたら自分の知識をフル活用して、自分のドラマーとしての武器を見つけようとしているわけです。

しかし、スティックというのは体の一部のようなものなので、もっと自分の手や身体に馴染み合うものを選ぶという考えもしっかりと持っていなくてはなりません。

もっと言ってしまうと、自分の理想なんてどうでもよくて自分の体に馴染むものを見つけ、それを使うということが最重要なことなのです。

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自分に合うものを見つけるには時間がかかる

何が自分の体にとって一番馴染むのか?ということを探さなくてはいけないのですが、探すということはそれなりに色々な種類のスティックを使い試していかなければなりません。

時間がかかるな・・・と感じる人もいるでしょうし、初心者や未経験者にとっては何本試そうとも何が何だかわからないでしょうし、そもそもドラムを叩くということすらもよくわからない状態ですので無理もありません。

そして経験者、初心者問わずドラムを練習したり実践を積んでいくにつれて、技術も上がりドラマーとしてのレベルも上がってきます。

そうなると、それにともなって何が使いやすいかという考え方も変わってくるので、これまたすぐに答えは出ません。

やっぱり自分に合うものを見つけるまでは時間がかかるんだ・・・と思われたかもしれません。

確かにそうです。

しかし、そういった手間をかけたくない!初心者でも扱いやすいスティックを事前に教えて欲しい!と思う人のために、何を使えば失敗しないかをお教えします。

スタンダードは最強

やっぱり自分に合うものを見つけるまでは時間がかかるんだ・・・と思われたかもしれません。

確かにそうです。

しかし、そういった手間をかけたくない!初心者でも扱いやすいスティックを事前に教えて欲しい!と思う人のために、何を使えば失敗しないかをお教えします。

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スタンダードサイズとは?

先ほども言いましたが、メーカーは自分の好きなメーカーや自分の憧れているドラマーが使っているメーカーと同じものを使ってもらってかまいません。

太さや長さをスタンダードなものを使うようにすれば大丈夫です。

ではスタンダードサイズって具体的にどれくらい?という話になりますが、各メーカーのカタログを見てもそれぞれのスティックの解説に「数多くのドラマーに愛されているスタンダードサイズ」「ベストセラーのスタンダード」なんて感じで謳い文句が載っていますので、カタログを見ればどれがスタンダードサイズかはすぐにわかります。

メーカーごとに多少の誤差はありますが、太さ長さともに同じくらいのものがスタンダートとされています。

平均的なスタンダードサイズは

太さ:14.5mm前後

長さ:405mm前後

といった感じでして、前後2mm程度は誤差としてください。

僕も愛用しているVIC FIRTHではこちらの5Aがスタンダートになっていますね。

VIC FIRTH AMERICAN CLASSIC (Hickory) ドラムスティック VIC-5A
by カエレバ

Pearlですと190STH110HLCが先ほどのサイズに当てはまりまして、スティックの基準となるモデルとの説明もカタログに載っています。

Pearl パール ドラムスティック ヒッコリー スタンダード 190STH
by カエレバ
Pearl パール ドラムスティック ヒッコリー (ロングタイプ) 110HLC
by カエレバ

材質に関しては一番スタンダードなのがヒッコリーという素材なので、一番バランスのとれたヒッコリーを使っていればとりあえずは問題ないです。

材質の違いにも興味があるという人は、他にもメイプルやオークといった素材がありますので試してみると良いでしょう。

スタンダードサイズ以外を使うのは間違いなのか?

これまでの話では、スタンダードが最強でこれさえ使っていれば問題ないというような言い方になってしまいましたがこれは事実です。

では、スタンダードサイズ以外を使うのは間違っているのか⁉︎というと、それはそれで違います。

人はそれぞれ手の大きさをはじめ骨格や筋肉量も違いますので、微調整をした方が良い人も出てきます。

ですが、あくまで微調整ということですので、先ほど紹介したスタンダードなサイズよりも極端にサイズを変えることはお勧めしません。

微調整のために違うサイズを使う場合は、太さか長さのどちらかをスタンダードなサイズよりも多少違うものにするという方が良いです。

これを太さも長さもどちらも違うものにしてしまうと、微調整の域を超えてしまします。

個人的には、

太さを微調整する場合は14mm15mm(1mm程度の誤差は除く)の範囲内。

長さを微調整する場合はスタンダードサイズよりも一回り短めのモデルにする程度の微調整が良いと感じています。

 

では、各メーカーからも発売されているシグネチャーモデルのサイズを確認すると、先程言ったような微調整の範囲にとどまらない奇抜なサイズ感のものを使っているドラマーさんも数多くいます。

なぜこのようなことが起こるのかと言いますと、まず1つ目に先程言ったような手のサイズや骨格の違いがあります。

そして、それに加えて各ドラマーのプレイスタイルやメインでやっている音楽のジャンルも関係しています。

シグネチャーモデルを出せるくらいの有名なドラマーということは、特徴的なプレイスタイルがある場合や、所属しているバンドの音楽性にも偏りが見られる場合があります。

そうなると、そこに合わせたサイズ感のものを使っていくという選択をする場合があるために、スタンダードサイズとは大きく異なった奇抜なモデルを使うということが起きるのです。

ですので、オールラウンダーなプレイヤーほどシグネチャーモデルでもスタンダードなサイズに近い傾向がありますし、中には自身のシグネチャーモデルがあったとしてもやるジャンルや現場によって使っているスティックを変えているドラマーさんもたくさんいます。

もしくは、非売品のサイズ違いのものをメーカーさんに作ってもらっていたりする場合もあります。 

初心者必見!スタンダードサイズ以外を使うのも全然あり!

では、一般の人は微調整の範囲を超えたスタンダードサイズ以外のスティックを使ってはいけないのか?というと、決してそうではありません。

特に初心者の方やこれからドラムを始めようと思っている未経験の方は、自分がドラムをやりたいと思うきっかけとなった、憧れのドラマーさんと同じモデルのスティックを使いたいと思うものです。

僕もドラムを始めた中学3年生の時は、師匠であるSakuraさんのスティックをよく使っていました。
(Sakuraさんのモデルはスタンダードサイズの範囲内のサイズです)

当時は、後の人生でSakuraさんに直接ドラムを教えてもらえるなんて思ってもいませんでした。

僕はL’ArcenCielの大ファンでしたので、昔のyukihiroさんモデルのスティックも合わせてよく使っていましたが、今考えるとサイズや素材に違いがあるにも関わらずそういった違いは当時全然わかっていませんでした。

結局のところ初心者にとって重要なのは気分の問題なんですよ。

全然叩けていないのに、憧れのドラマーさんのモデルを使うことでそのドラマーさんに成り切っているというか。

それによってドラムを叩くことがより楽しかったですし、練習するモチベーションも上がってきます。

ですので、もちろんそういったドラムを始めたばかりのキッズの気持ちは僕にもわかります。

そこで「このスティックは使ってはダメだ」と言われてしまうと、それだけでドラムをやる気がなくなってしまいますし嫌な気持ちになってしまいます。

なので、自分の使いたいスティックがあるのならば、それは全然普通に使ってください。

その代わりに、スタンダードサイズのスティックも合わせて使ってください。

日ごとにローテーションで使うものを変えるですとか、一回の練習で前半と後半で変えるとかして使ってみてください。

そしてその違いを感じてみてください。

もちろん好きなドラマーさんのシグネチャーモデルがスタンダードサイズでしたら、それを使っていけば良いのでラッキーですね。

神保彰さんや沼澤尚さんのシグネチャーモデルはスタンダードサイズですし、女性ドラマーだとSCANDALRINAさんのモデルもスタンダードサイズですね。

VIC FIRTH ドラムスティック 神保 彰 MODEL VIC-AJ
by カエレバ
VIC FIRTH ドラムスティック 沼澤尚セレクト TN/5AN
by カエレバ
Pearl パール ドラムスティック “RINA" モデル 174H
by カエレバ

ただシグネチャーモデルって普通のモデルよりもちょっと値段が高いですね・・・

 

もちろん、シグネチャーモデルに限らず普通のモデルでも、サイズ感の違うものを使い分けるということをしても良いです。

ちなみにサウンドハウスさんではかなり安くスティックを購入できるのでオススメです。

格安楽器通販サイトのサウンドハウス

サウンドハウス

まとめて何本か購入すれば手間もかかりませんからね。

そして、初めて間もない初心者の方やこれからドラムを始めてみようと思っている人は、はじめに用意しておいたほうが良いアイテムをこちらに紹介していますので読んでみてください。

初期投資が少ない⁉︎ドラムを始めたいと思った時に初心者が用意する4つのもの

 

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