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Multi Drummerのひろいです。
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僕はドラムの練習が大好きです。
手足が自由に動くように色々な練習をしますし、練習内容だって無限に思いつきます。
何を練習して良いかわからない・・・なんてことは僕の中ではまずないです。
ここが弱点かも?イマイチこの部分の質が低いかな?と感じたら、克服するための練習のアイディアはすぐに出てきます。
アイディアが湧きすぎて色々と脱線してしまうということは、自分の練習ではよくありますが・・・
そういった具合に練習が大好きなんですが、気をつけなければいけないことがあると感じています。
簡単に言うとエクササイズをエクササイズで終わらせないということです。
ドラムの練習といっても色々とありますが、手足の動きをスムーズにするためのエクササイズフレーズ系の内容を練習するというのも練習の1つです。
僕は比較的こういった練習をするのが好きです。
僕の感覚ではRudimentsなんかもこの系統の練習と捉えています。
練習好きな人からすると、こういったエクササイズ的な練習ってすごく楽しいんですよ。
1つのパターンや手順があればそれを色々と応用して練習もしていきます。
こういったことをしていけば、もちろん手足はより自由に動くようになりますし、スムーズにドラム演奏ができるようになります。
しかし、ここで終わってしまっては練習をしたにすぎないんです。
僕はこの状態で止まっていることを、エクササイズおじさんと呼んでいます。
練習オタクという言い方もできるでしょうか。
人それぞれドラムへの向き合い方や、ドラマーとしてどうなりたいかというのは違います。
プロを目指している人もいれば、自分の好きな曲をコピーしたり仲間と一緒に演奏したりとあくまで趣味としてやりたいという人もいます。
自分がどの属性のドラマーなのかは人それぞれありますが、大なり小なり何かをドラムを叩いて生み出したいと思った場合、それを実現させるということはアーティストになるということです。
ゼロから何かを作る場合もありますし、既存のものを自分なりに崩しアレンジすることも自分自身でドラム演奏を作っているわけです。
重要なのは、そこに自分が練習したことを結びつけるということです。
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結びつけるには、練習したエクササイズ内容をそのまま当てはめることができない場合もたくさんあります。
つまりどうしたら良いかというと、エクササイズを作品にしていく必要があるということです。
ドラムは複数のタイコやシンバルが合わさった集合体です。
1つのエクササイズパターンも叩く部位を変えれば雰囲気が変わりますし、1つのタイコやシンバルでも叩く位置を変えれば音色が変わりますし、叩く強さを変えれば音量も変えることができます。
こういったことを駆使して、エクササイズを作品にしていくわけです。
ですが、作品にも良し悪しはありますし、その良し悪しは発表するシーンによって変わることだってあります。
わかりやすいとこで言うと、この曲では合うけどこの曲では合わないという場合などですね。
そういった具合にエクササイズフレーズを作品としてデビューさせていくと、使い勝手が良いものや自分が普段演奏している楽曲に合いやすいものとそうでないものとに分かれてきます。
そうなった時に使用頻度の低いものをお蔵入りにしてしまうのではなく、その作品が生きる場所を自分で作ってあげます。
1人だけでその場所を作るのに1番作りやすいのが、ドラムソロです。
ドラムだけの楽曲を作るという感覚ですね。
すごく長い長編のものを作っても良いですし、スッキリとした短編のものでも良いです。
こういった具合に色々な方面に、エクササイズを作品としてデビューさせてあげることがアーティストになることに繋がっていきます。
エクササイズフレーズを上手に叩けるだけで止まっているとエクササイズおじさんのままですが、そのエクササイズフレーズを作品にすることができればアーティストになれるということです。
勘違いしてほしくないのは、エクササイズおじさんが悪いわけではありません。
エクササイズおじさんや練習オタクになるには、それだけ練習をしてきたからなれるわけです。
つまりそれだけ手足が自由に動き、ドラムを叩く上での身体能力が高くなるということです。
そのドラムを叩くための下地がしっかりとできているので、作品を作りそれを自身で奏でる時の質が上がるわけです。
練習オタクと呼ばれるほどに練習するかどうかは人それぞれですが、練習をしただけで満足しないということを意識していくことが必要と感じています。
そして、作った作品のポテンシャルを発揮させてあげるには、自身の演奏能力が必要になってくるので練習も必要ということです。
どちらだけではダメなんですね。
バランスが重要です。
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