チェンジアップ・ポリリズム・左足ペダル移動を組み合わせた複合ボーストレーニング

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今回は、僕が以前やっていたエクササイズを紹介します。

なぜ以前かと言いますと、練習内容は定期的に変更しているので今必要と思った内容に集中するためです。

そのあたりの詳しい内容は下の記事に書いてありますので、練習メニューの立て方について参考にしてみてください。

上達しないのは練習メニューの組み方が悪いのでは?あれもこれも練習しない!
 

本題に入りますが、今回紹介するエクササイズは

チェンジアップ・ポリリズム・左足ペダル移動を組み合わせた複合ボーストレーニングです。

下の動画がその内容です。

 

ちなみに僕は教則本は全く読まないので(過去には読んだこともあります)、自分の練習内容やエクササイズは自分で考えます。

そのあたりの話も終盤の項目で触れようと思います。

 

それぞれのエクササイズの要素を簡単に紹介

今回紹介しているエクササイズは数種類のエクササイズを融合させたものになっています。

まず、基本となるのは手足を同時に鳴らすというボーストレーニングです。

かなりシンプルなエクササイズですが、これに別のエクササイズの要素を加えていきます。

加える要素は3つです。

 

まず1つ目がチェンジアップです。

チェンジアップというのは、簡単に説明すると音符の切り替えのトレーニングです。

わかりやすい例だと「4分音符→8分音符→16分音符」というように音符を少しずつ細かくしたり大きくしたりしていくことを1小節などの周期を決めて切り替えながら叩いていくことです。

ドラムの演奏というのは常に同じ音符だけを鳴らしているわけではないので、今叩いている音符から違う音符に切り替わってもスムーズにリズムが乱れないように叩ける必要があります。

このトレーニングの代表的なものがチェンジアップです。

 

2つ目の要素はポリリズムです。

ポリリズムという言葉の概念は正確には別々のリズムの音符を同時に演奏するということになるので、厳密にはドラマーはほぼ常にポリリズムを駆使して演奏していることになります。

シンプルな8ビートでも、右手でハイハットを8分音符で刻み左手で2拍4拍のタイミングでスネアを叩くというだけでも、それぞれ違う音符を鳴らしているのでポリリズムになります。

 

ポリリズムという言葉をなんとなく知っている人は、合わせにくい音符を同時に鳴らすことと思いがちですがそれもポリリズムの1つであり、先ほど例に出した8ビートのように普段やっている取っ付きやすい内容でもすでにポリリズムを使っているのです。

ちょっとした豆知識を紹介しましたが、今回やっているポリリズムは一般的にポリリズムと認識されやすい合わせにくい音符を同時に鳴らすものになっていて3連符と8分音符を組み合わせたものになっています。

どこがそれぞれの音符になっているかは、後の項目で紹介します。

 

3つ目の要素が左足のペダル移動です。

僕はツインペダルを使っていますので、ハイハットスタンドのペダルとツインペダルのスレイブペダルの移動になります。

プレイスタイルにもよりますが、基本的にはツインペダルやツーバスを使う場合、左足のペダルの移動というものが演奏中に発生します。

ハイハットをクローズ状態にしておきたい場合などは、ハイハットスタンドのペダルに左足を置いておかなくてはなりません。

そこから、ツインペダルを使ったフレーズを叩きたいとなるとツインペダルのスレイブペダルに足を移動させる必要があります。

後の項目でより詳しく触れますが、この移動の練習ということになります。

 

ツインペダルってなんだ?ツインペダル欲しいけどまだ持っていない・・・という人は、下の記事にそれらに関連した内容を書いてありますので読んでみてください。

派手でテクニカルなドラムが叩きたかったらツインペダルは必須!?ツインペダルとは?
 
そろそろ自分のツインペダルorシングルペダル買おうかな?初めてのペダルの購入時期
 

右足は3連符でキックを踏む

それでは、具体的に体の各部位がどういった動きになっているのかの解説をしていきます。

まず右足ですが、右足は3連符でキックを鳴らしています。

 

ドラマー的に簡単に言うと、3連符とは1拍の中で3つの音を均等のタイミングで鳴らすことです。

これだけならば3連符を踏み続けられるテンポなら取っ付きやすいかと思いますが、問題は次の項目の左足が加わることです。

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左足は8分音符でペダルの踏み替え

次に左足ですが、左足の基本となる動きは8分音符でハイハット踏みます。

ドラマー的に簡単に言うと、8分音符とは1拍の中で2つの音を均等のタイミングで鳴らすことです。

こちらも左足単体でやるだけならば、左足を動かすことに慣れていれば取っ付きやすくできるでしょう。

 

そこから発展させて、スレイブペダルへの移動も加えます。

スレイブペダルを踏むタイミングは、1拍目の8分音符の裏と3拍目の8分音符の裏です。

 

ここでツインペダルのスレイブペダルへの足の移動について、もう少し深く解説します。

スレイブペダルへ完全に足を移動させる場合は、実際の演奏では2つのケースに分かれます。

 

1つ目は、事前に余裕を持って左足でスレイブペダルを踏むいくらか前のタイミングでハイハットのペダルから足を移動させておくケースです。

例えばライドシンバルでビートを刻んでいるのであれば、ハイハットの開き具合はそこまで関係がないのでツインペダルを使うタイミングよりも前から余裕を持って左足を移動させておくことができます。

事前にスレイブペダルに足を乗せておき、踏むタイミングに備えておくということです。

 

そして、2つ目のケースが移動した流れでそのままスレイブペダルを踏んで音を鳴らすという場合です。

先ほどの例ではライドシンバルを刻んでいるシーンとしましたが、これがクローズ状態のハイハットでビートを刻んでいる場合ですと、事前にスレイブペダルに足を乗せて準備をしておくことができません。

足を浮かせてしまえば、ハイハットはオープンの状態になってしまいますからね。

ツインペダルのフレーズをやりたい場合はその直前までハイハットのペダルに足を乗せておき、そのツインペダルのフレーズを行う直前でハイハットのペダルから足を空中に上げて、移動させる流れの延長でスレイブペダルを踏み込みキックを踏む必要があります。

もちろん、移動させている時はハイハットはオープンになってしまいますが、直前までクローズにしておきたいという場合です。

具体的な使用例は僕が叩いた下の動画のようなフレーズになります。

 

もしくは、なんらかのリズムでハイハットを踏んでいたい場合もこのケースに含まれますね。

8分音符でハイハットを踏んでリズムキープをしていたなどのケースです。

ちなみに、下の記事に左足を動かすことのメリットについて書いてありますので、左足を普段動かしたことがないという人はぜひ読んでみてください。

上手いドラマーは皆やってる!!ハイハットを踏むメリットと役割①
 

これらのケースは移動した流れで本来踏みたいタイミングでスレイブペダルを踏まなくてはならないので、難易度がグンと上がります。

また、移動した流れでペダルを踏むので、キックの音圧を右足に揃えることも難しいです。

このあたりの練習を今回のエクササイズの左足の動きでしているわけです。

 

ポリリズムが発生

先の2つの項目の右足と左足の動きを同時に常に行なっているのが、今回のエクササイズの足のパターンです。

「右足は3連符」「左足は8分音符」という3で進む音符と2で進む音符を同時に鳴らすとことです。

これにより、組み合わせにくい2つの音符を同時に鳴らすケースのポリリズムが発生します。

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手は左右同時(ボース)に叩きチェンジアップを行う

手に関しては、このエクササイズの基盤となるボーストレーニングです。

ボーストレーニングのボース(both)とは両方という意味がありますので、その名の通り両方同時に鳴らすということになります。

本来は手足同時に同じ音符を叩くトレーニングですが、今回は足の動きがそれぞれ違うので両手両足同時にというわけではありません。

手のみの解説をしますと、まずは8分音符を左右の手両方で同時に叩き、その次に3連符で同じように同時に叩くということを2小節周期で切り替えます。

これにより3連符と8分音符のチェンジアップのトレーニングを手で行なっているということになります。

 

どのようなことが起こっているか?

ここまで解説した手足の動きを組み合わせることが今回のエクササイズになります。

足の動きに関しては3連符と8分音符の組み合わせのポリリズムを行い、且つ左足は2種のペダルの移動をしています。

手に関しては両手での3連符と8分音符のチェンジアップを行なっています。

これにより、手で3連符を叩いてる時は右足の動きとシンクロしますので「両手+右足」のボーストレーニング。

手で8分音符を叩いている時は、左足とシンクロしますので「両手+左足」のボーストレーニングを行なっていることになります。

 

自分の弱点へのピンポイントなアドバイスは大多数へ向けた内容では補えない

冒頭でも言いましたが、僕は教則本は全く読みません。

まず前提として僕は音楽学校でドラムを習い、その後もプロの方の元でアシスタントしたり個人レッスンを受けてきました。

そういったところで学んできたこともありますし、自身でも様々な研究や練習をしてきました。

それらの経験を経ているので、ドラムの基礎やこのフレーズは何で構成されていてどういった要素が必要になるのかが自分でわかります。

基礎力の理解と自分で考えられるという能力があるということです。

つまり、ドラムの基礎と本質がわかれば応用的な内容もそこから発展さることができ、誰でも自分でほとんどのことが理解できるわけです。

そうなると、教則本というのはほぼ役に立つことはありません。

 

逆に言うと、そういった本質がわかっていない人が教則本を読んでも「なぜこの練習をやると良いのか?」「この練習をやることで何に繋がるのか?」ということを上辺でしか分からないということになります。

さらに言うと、「なんのためにやるのかよく分からないけれど、とりあえず書いてあるからやるか・・・」というケースも多く、その場合は「何のために?」が分かっていないので全然その練習を続けられないということになります。

取り組み始めたものの、良くて三日坊主ということになります。

 

重要なことを教えて(書いて)いても「なぜ重要か?」を読者が理解できなければ、その内容を重く受け止めることができません。

最も重要な本質ということがいつまで経っても理解できずに、何か良い教則本はないか?教則動画はないか?と探し続けることになります。

所有する教則本や教則DVDの数は増えても、それに比例して技術が上がっていかないということになります。

いくら効果的なエクササイズや練習内容を紹介していても、その内容についての本質が理解できなければやる気もおきないですし、それゆえにその内容を続けることができません。

ほとんどの内容が、一朝一夕でマスターできるものではないので続けるということができなければ、効果は現れません。

 

また、教則本や教則動画というのは大多数の人へ向けた内容です。

ある程度ターゲットを絞っていたとしても、決してあなた一人に向けた内容ではないのです。

自分が弱点に思っていることや、より質を高めようと思っている個人的な内容のアドバイスがピンポイントに載っていることはありません。

同じ練習をやるにしても「あなたはここが出来ていないから、こういったことを意識してやってみよう」というアドバイスは、その人ひとりに向けたアドバイスであり、そこまでの対応力は大多数に向けて発信されている内容にはありません。

つまり、教則系の内容を見るにしてもその内容をまんまやるのではなく自分にハマるように調整しなくてはなりません。

 

その自分に合わせるという調整する能力がないのに教則本を読んでも書いてあることをそのままやることしか出来ず、一向に自分の弱点にピンポイントにハマる練習をすることができません。

加えて、書いてある内容をそのままやっているにしても「それが本当に出来ているかどうか?」の判断も自分でできなければ、弱点の克服や質を高めることには繋がっていません。

 

この項目のここまでの話をまとめると、

「基礎・本質を理解する

「自己分析をする・自己分析を出来るようになる」

ということが必要になっていきます。

 

自己分析が出来るようになるには、まずはあなたに対して的確に指摘をしてくれる人が必要なケースが多いです。

有能な師を見つけるということです。

どこかのドラム講師かもしれませんし、身近な先輩ドラマーかもしれませんし、僕かもしれません。

そして、その師に自立できる可能性を得るまではついていくということです。

 

今回は僕のエクササイズ内容を1つ紹介しましたが、この内容は僕がその当時の自分に必要と思った内容を組み合わせて作った「自分へ向けてのエクササイズ」です。

これがあなたに適しているとは限りません。

もしかすると、ドンピシャにハマるかもしれません。

このエクササイズを参考にし、自分なりに手を加えることで自分にハマる内容になるかもしれません。

このエクササイズを知ったことで、新しい発見を得て別の練習内容が必要だと感じたかもしれません。

自分なりに考えてみてください。

 

自己分析は重要ということを言いましたが、下の記事に自己分析をする上でのオススメの方法を書いてありますので合わせて読んでみてください。

どうせ毎日ドラム叩けるわけじゃないんだから、毎回動画撮って気づいたことノートにまとめないと!
 

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