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Multi Drummerのひろいです。
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ドラムの練習といっても、環境によって練習する道具というのを使い分けなくてはいけません。
常に生のドラムセットを叩き練習できれば良いですが、騒音と住宅の環境が大きく関わってきますのでなかなか常に生ドラムだけの練習というのは難しいです。
ですので、ドラムの練習のケースとしては、大きく分けて以下の3つのパターンが考えられます。
- 貸しスタジオにて、生のドラムセットを叩いて練習する。
- 自宅にて練習パッドを使って練習する。
- 自宅にて電子ドラム(エレドラ)を使って練習する。
これらのケースが考えられますが、1つ目の生ドラムの練習は恵まれた環境にある人は自宅でセットを組んで叩ける人もいるでしょう。
ですが、大抵は音楽スタジオを数時間予約してスタジオでの個人練習を週に数回、人によっては月に数回するというのが一般的でしょう。
学生さんなんかは、部活等で学校のドラムセットを叩ける場合もあるはずです。
ま〜、基本的に自宅で好きな時間に練習するのは難しいということですね。
しかし、だからと言って練習をしなければ一向にドラムの技術は向上しません。
そこで、多くの人が自宅での練習に使うのが練習パッドです。
消音性に優れていますし、値段も手頃なのでストロークの練習にはもってこいです。
もちろん、多少の音や振動は出ますので、住宅環境によっては少し対策を取らなければいけません。
練習パッドの防音対策については、こちらの記事に書いてありますので読んでみてください。
そして、最近では電子ドラム(エレドラ)を購入し自宅で練習する人も増えています。
ペダルを踏むという動作が加わりますので、練習パッドよりは住宅での使用難易度は上がりますが、アパートやマンション等の集合住宅でも住宅の作りや対策によって問題なく使える場合も多いです。
ですが、電子ドラムで練習をするデメリットというのもありますので、そのデメリットを理解し使い分けていく必要があります。
そのことについての記事は、こちらにありますので読んでみてください。
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忙しくても30分だけは・・・
さて、タイトルにもあるように今回のテーマは、自宅でのパッド練習についてです。
やはり、何事も毎日やってこそ上達します。
毎日スタジオに行ってドラムセットでの練習ができなくても、自宅にてパッドで練習すれば個々のペースはあるにせよ上達していきます。
ですので、なるべく毎日スティックを持って少しの時間でも良いので練習をしたいものです。
これは、勉強だって仕事のスキルだって同じことですね。
仕事をしている社会人の方や、学校の勉強が忙しい学生さんなんかはなかなか時間を作るのは難しいかもしれませんが、1日30分で良いのでパッド打ちをする時間を作ると作らないでは上達のスピードは全然違ってきます。
そこで、今回は30分間パッドで練習するならば何をしたら良いかの紹介をします。
もちろん、30分だけではなく1日何時間も練習する人でも、そのうちの30分をどう使うかの参考にしていただけたらと思います。
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シングルストロークとダブルストローク
30分間の中で何をやるかと言いますと、今回紹介するのはシングルストロークとダブルストロークです。
シングルストロークとダブルストロークを各15分ずつやるということです。
シングルストロークとは左右交互に1打ずつ叩くことで、ダブルストロークとは片手で2打ずつ交互に叩くというものです。
シングルストローク:RLRL〜
ダブルストローク:RRLL〜
(左手スタートならばLRLR〜、LLRR〜となります)
ドラム歴がそこそこある人ならば「何だ、シングルストロークとダブルストロークか・・・」と思った方もいるかと思いますが、ドラム演奏においてやはりシングルストロークとダブルストロークは重要な内容なんです。
そして、この2つのストロークは頭をそこまで使わなくても良いということが30分間の練習には適しているんです。
これが難しい符割りや手順の内容を練習しようとすると、30分間(今回の場合では各15分)では符割りや手順の確認だけであっという間に時間は過ぎてしまいます。
もちろん、練習時間がたっぷりとあるのならじっくり時間を使ってもらって構わないのですが、1日30分間の練習で手の筋力や感覚を鈍らせないと考えるとなるべく打数は多いほうが良いです。
そうなると、シンプルなシングルストロークとダブルストロークが適しているというわけです。
違うグリップで各5分
では、延々とシングルストロークを15分間、ダブルストロークを15分間の計30分間練習するかというと厳密には違います。
僕はマッチドグリップをメインに使っていますのでレギュラーグリップにつては割愛しますが、マッチドグリップの種類を使い分けて各5分周期で叩いていくんです。
(マッチドグリップとは、左右の手が同じスティックの持ち方で和太鼓のバチを持つような持ち方です。一般的なスティックの持ち方ということです。)
もちろん、時間があるのなら各10分ずつやっても良いです。
マッチドグリップの種類を大きく分けると、ジャーマングリップ、アメリカングリップ、フレンチグリップの3種類に分かれます。
ジャーマングリップ:手の甲が真上を向いたグリップ。
フレンチグリップ:親指が真上を向いたグリップ。
アメリカングリップ:上記のグリップの中間で、親指と人差し指の間がだいたい真上を向いたグリップ。
簡単な説明ですが、このように分けられます。
この3種のグリップを各5分周期で叩いていくんです。
つまり、
- シングルストローク:フレンチグリップ→アメリカングリップ→ジャーマングリップ(各5分)
- ダブルストローク:ジャーマングリップ→アメリカングリップ→フレンチグリップ(各5分)
の、トータル30分というわけです。
上記のグリップの変化は僕が実際に練習している時の流れになりますので、グリップ変化の順番は各々で自由に決めてもらって構いません。
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タッチの違いは音色の違いにつながる
ドラムの暦がある程度ある人ならば、マッチドグリップ1つとっても数種類のグリップがあることはご存知だったかと思いますが、何種類のグリップを使っているでしょうか?
1つにこだわるというのもプレイスタイルとして全然OKですが、グリップというのは最終的には使い分けができた方が良いのです。
僕もそうでしたが、音楽学校時代の若かりし頃はグリップ1つとっても「自分はこのグリップで全てに対応するんだ!」と使うグリップを限定していました。
使うグリップを限定した方が、あれもこれもやらなくて済むので練習としてははかどりますからね。
もちろん、使うグリップが1つだとしてもその中で幅広い表現力というのはあるのですが、各グリップにはタッチ感やニュアンスという特化した特徴がそれぞれあります。
今回は、どのグリップがどんな特徴やニュアンスの出し方があるかについては触れませんが、グリップごとにやりやすいフレーズ、出しやすいニュアンスというのはあります。
そして、その特徴が音色の違いに関わってきます。
ですので、シングルストローク1つとっても、どのグリップで叩くかによってニュアンスや音色は変わってきます。
つまり、楽曲や曲のセクションによって一番適した音色やトーンで叩くということを考えると、グリップを使い分けれた方が良いのです。
そういった面でのトレーニングになることを考えると、その第一歩としてグリップの使い分けでシンプルかつベーシックな練習方法となる、シングルストロークとダブルストロークを練習しておいた方が良いということです。
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バリエーションを変えたり自分の都合の良い時間で練習
基本となるのは、シングルストロークとダブルストロークをそれぞれ各3つのグリップで5分ずつ叩くといトータル30分の練習内容ですが、バリエーションは変えてもらって構いません。
「今日は、左手スタートで全てやってみよう」だとか「弱く叩く練習をするために、終始タップストロークでやってみよう」だとか、バリエーションを日ごとに変えるなどして自身のストロークをより器用にし、適応範囲を広げるようにしましょう。
時間についても各5分ではなくもっと時間を増やしても良いですし、一回の練習で30分取れない場合や集中力が続かないというのならば、とりあえずシングルストロークだけ15分やってしばらくしてからダブルストロークをやるようにしても良いです。
学校や仕事から帰ってきてとりあえずシングルストロークだけ15分間練習。
時間をおいて、寝る前に残りのダブルストロークを15分間練習という具合にやる感じです。
これならば、忙しくてまとまった時間が取れなくても細切れの時間を使って練習することができますし、そこまで飽きが来ることもないでしょう。
もちろん、練習時はクリックを使ってしっかりとテンポキープをして練習しましょう。
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まとめ
今回は、家でパッド練習を30分やるとしたら⁉︎というテーマで書きましたが、もちろんこれだけをやったからと言って全てのドラムプレイが上達するというわけではありません。
自分の苦手なものや、もっと質を上げたいものがあるのならば、そちらを優先して練習してくれても構いませんし、1時間練習できるのならば今回紹介した内容を30分、残りの30分を別の練習というようにしても良いです。
今回伝えたかったのは、自宅でもできるだけ練習をするということと、シングルストロークとダブルストロークのキープ練習は大切だということ。
そして、音符としては同じことを叩いていてもグリップによる違いにより、タッチ感やニュアンスが変わり、それを使い分けられるようにすることで表現力の幅を広げるということです。
シンプルな練習ですが、シンプルだからこそ奥が深いですし継続して練習していくと効果が少しずつ現れます。
頑張って練習してみてくださいね。
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