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Multi Drummerのひろいです。
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日本の住宅状況では、自宅で生のドラムセットを叩くということはかなりハードルが高いです。
そこで消音性にも優れ便利なのが、電子ドラムです。
エレクトロニックドラムを略してエレドラとも言います。
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しかし、いくら消音性が優れているとはいえペダルを踏んだ時の振動なども発生してしまうため、アパートやマンションなどの集合住宅によっては利用が厳しいところもあります。
ですが、一軒家はもちろんのことマンションなどでも壁が厚めなしっかりとした作りの鉄筋コンクリートの建物では防音・防振対策をすれば十分に利用ができますし、年々電子ドラム自体の性能も上がってきているのでより本物のドラムセットを叩いているような感覚でドラムを叩くことができます。
電子ドラムのメリット
利用できるハードルさえ超えてしまえば、自宅でドラムを叩くとこができるというドラマーにとっては嬉しい生活を送ることができます。
また、録音するという点において手軽に良い音で録れるのも大きな魅力の1つです。
生のドラムセットで録音しようとした場合、本格的に録音するのであればマイクを何本も立ててレコーディングすることになりますし、録った音をミックスして整えないとCDで聴くような音にはなりません。
手軽ではありますがポータブルのレコーダーではどうしても質は下がってしまいますしね。
しかし、電子ドラムなら音色は決まったものがプログラムされていますし、最近ではその音も生のドラムと区別がつかないような音ですので手軽に良い音の演奏が録音できるのです。
バンドをやっている人なんかは、バンドのデモ音源用のドラムを電子ドラムで録ってしまえばかなり手軽で時間もお金もかからずに質の高いものが作れます。
打ち込みで作るとなると結構時間がかかってしまい、自分で叩いた方が速かったりします。
ラフにスタジオで録音するにしてもスタジオの使用時間内で作業を済まさなければならないのですが、電子ドラムでしたら自宅作業なので時間を気にすることもないですしスタジオのレンタル料もかかりません。
また、最近では一般の人もSNSに自分の演奏動画を投稿することが当たり前になっていますが、録音した音源と自分の叩いている動画を合わせればある程度質の高い音で動画を作ることができます。
スタジオの生ドラムでの動画撮影となりますと、ビデオカメラや最近ではスマホの普及もあって手軽にできるのですが、どうしても音に対しては妥協しなくてはなりません。
といった感じで電子ドラム(エレドラ)の魅力やメリットを説明しましたが、実は良いことばかりではないんです。
むしろ先ほど説明したメリットが、ドラマーとして大きな落とし穴になってしまう場合もあります。
深くて大きい落とし穴
では、電子ドラム(エレドラ)を使う上での落とし穴を説明していきます。
最大の落とし穴は良い音で鳴ってしまうということです。
先ほども説明しましたが最近の電子ドラムはかなり性能も良くなっていますし、叩いた時に鳴るプログラムされている音も良い音がします。
迫力のある音を出すこともできますし、高域~低域までバランスの良い整った音を出すこともできます。
例えば電子ドラムのスネア部分を1発叩いた時に、何年もドラムをやっている上級者が叩いてもスティックを触ったこともないような素人が叩いても同じ音がしてしまうんです。
バスドラムにしてもタムにしても同じです。
えっ!?それって初心者やまだドラムを叩くテクニックのない人にとっては良いことなんじゃないの?と思うかもしれませんが、良い面もありますがそれが落とし穴なんです。
先に良さを説明しますが、ドラムを始めたばかりに人にとっては迫力のあるCDやTVで聴いたあのドラムの音が鳴るので楽しくなるでしょう。
ですので、楽しめるということは良いことなんです。
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次に落とし穴ですが、叩けていないのに叩けている気になるというのが一番危険なんです。
Twitterなんかのタイムラインを見ていると電子ドラムを使った演奏シーンをアップしたいる人の中には手数や足数の多い派手でテクニカルなプレイの動画をアップしている人もたくさんいまして、やっぱりリツイートやいいねがたくさん付いているんですね。
ですが、見る人が見れば「この叩き方では生ドラムで同じことをやっても、こうは鳴らせないし、こういった演奏にはならないんだよな・・・」と、1発で見抜かれてしまうような動画もたくさんあります。
極端な言い方をするとスティックで叩くタイミングやペダルを踏むタイミングさえ合っていれば、生のドラムなら「トン」としか鳴らないような叩き方でも「ドン!」と迫力のある音が出てしまうんです。
最近では叩いた時の音圧で音量が変化するようなより生ドラムに近い精度の高いものもありますが、それでも音量バランスは整ってスピーカーやヘッドホンから聴こえますので、そういった観点で考えると上手くならないんです。
また、プレイだけではなく生のドラムセットを叩く時に重要になってくる要素の1つが、チューニングや音作りです。
ですが、電子ドラムを使うということはそういった要素から遠ざかるということになってしまうんです。
タイコのボルトの締め具合でどう音が変わるのか?
裏と表の張り具合による変化はどうなのか?
スナッピーの響き具合はどうなのか?
タイコごとの共鳴や干渉はどうなのか?
など、生のドラムセットを使うということはこういったことを意識していく必要がありますし、これも楽しさの1つなんです。
セット全体の音量や響のバランスを整えるプレイをするということも、考えさせられますしね。
特に将来的にバンドを組んでライブをすることを目標にしている人や、すでにバンドやライブをやっている人。
プロドラマーとして活動したいという人は、ライブで使うセットというのはほとんどが生のドラムセットになるわけですから、電子ドラムを叩いて「俺って上手い!」なんて勘違いしている場合ではないのです。
スタジオに入りセッティングやチューニングや音作りをすることも練習なんです。
今言ったようなことを目標にしている人ならば、自宅で電子ドラムを叩く条件をクリアし金銭的にも余裕があるのならば構いませんが、夢を追いかけている最中のバンドマンが貧乏にも関わらずローンで電子ドラムを買うのなら、そのお金でスタジオに入って毎日練習した方が良いです。
自宅での練習は練習パッドという手軽でリーズナブルなアイテムがありますので、それで練習すれば良いですからね。
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こういった記事も書いてますので合わせて読んでみてください。
目的や用途によって使い分ければ大丈夫
しかし落とし穴はあるにせよ、電子ドラムを買ってはいけない!叩いてはいけない!というわけではないのです。
目的や用途によって使い分けることが必要なんです。
まず1つ目に、趣味で自宅でドラムをやりたいというのであれば購入し使っていただいて全然構いません。
手軽に楽しむということを目的としているのなら凄く便利なものですからね。
2つ目に、体を動かすことにフォーカスした練習をするために使うことを目的としている場合も、全然問題ありません。
単純に手足のコンビネーションの練習や、曲の確認のためのおさらいなんかに使う場合ですね。
これはバンド活動やライブをすることを目標としている人に当てはまり、加えてスタジオにて生のドラムセットでも練習し使い分けていくというケースです。
3つ目はデモ音源作成やSNS用の動画撮影のために使うという場合です。
最初の方でも説明しましたが、手軽にある程度の良い音でドラムを録音できるのが電子ドラムの魅力の1つでもあります。
ですので、バンドのデモ音源や、仮のドラムパターンをメンバーに聴かせる場合の録音に使うことを目的としている場合は、こんなに便利なものはないですね。
また、自宅で遊び感覚でSNSへの投稿用の動画作りに使っても良いでしょう。
落とし穴として説明しましたが上手く聴こえてしまうということを逆手にとって、そんなに上手くなくてもハッタリをかますことができる場合もありますので、まだまだドラマーとしては未熟でも自身の名前を売っていくということを早くからできたりしますね。
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まとめ
電子ドラム(エレドラ)は便利な面もたくさんありますが、大きな落とし穴もあります。
使い方に関しては人それぞれですので、購入を考えている方は今回の記事を参考にしてみてください。
ちなみにサウンドハウスさんは安い値段で楽器を取り扱っていますので、電子ドラムの購入を考えている人はオススメですよ。
格安楽器通販サイトのサウンドハウス
また、今回の記事を読んで生ドラムで練習することの重要性やチューニング・音作りの重要性に気付いた人は、僕の個人レッスンでそういった内容もレッスンしていますので是非レッスンに通ってみてください。
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